先手で矢倉をすると、がっちり組めずに急戦でわたわたにされたことはありませんか?だって矢倉への急戦策は8つ以上あるんですよ?
こんにちは、こんばんわ!
当サイト『はちみつ将棋カフェ』の管理人のはちみつ(@hachimitsushogi)です。
将棋初心者のあなたや、将棋を少し覚えてきたあなたはこんなことを言われた記憶はありませんか?
- 「矢倉は将棋の純文学」
- 「まずは矢倉棒銀を覚えなさい」
ただ、管理人は思うのです。これは少し無責任だな!
だって矢倉って初心者が対応しなくてはいけない戦法がざっと8つもあるんですよ?
ただでさえルールを覚えたばかりなのにこれでは将棋が嫌になってしまっても仕方ないです。
そこで今回は、将棋初心者もし先手で矢倉を指すなら、後手からの急戦策や対応が必要な戦法にはどのようなものがあるのかを解説していきます。
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- 先手矢倉VSスズメ刺しの対策、定跡と受け方
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先手矢倉の特徴!相居飛車の特徴ともいう
[chat face=”syosinnsya.jpg” name=”ひよっこ” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]オレさ、矢倉をやろうと思うんだよね!なんか純文学とか職人みたいな匂いがしていいよね。[/chat]
[chat face=”hachimitu.jpg” name=”ハチミツ” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”]あーなんとなくわかるけど、矢倉って後手からの急戦対策がたくさんあるけど大丈夫?あとスズメ指しとかあるよ。君の場合はひよこ指しになるのか?[/chat]
[chat face=”syosinnsya.jpg” name=”ひよっこ” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]え?そうなの?まだ焼き鳥になりたくないよ![/chat]
矢倉を覚えなさいと言われることが多いですが、その理由はしっかりと矢倉に囲ってから、攻めという流れがあること、手厚い攻めでいろんな攻め筋を学ぶことができるからというところがおススメのポイントでしょう。
しかし、先手で矢倉側を持つと気づくことがあります。
がっちり組んで攻めるって形になりづらい!!
ということです。
矢倉の特徴というか、相居飛車の特徴として、『先手と後手の主導権の取り合い』があります。
先手後手ともにがっちりした囲いを志向するのであれば、がっちり囲ってからの4六銀3七桂馬戦法などの先手側が主導権を握った形で戦いを進めることができるのです。
しかし、最近では後手から急戦をしかけてくるケースが多くなっている印象を受けます。特に初心者となれば、あとで解説する原始棒銀や右四間飛車で襲い掛かってくることも多いと思います。
初心者が先手矢倉を指すとき対策すべき戦法一覧
ざっと先手矢倉が対策しなくてはいけない急戦策を一覧で紹介します。
[box03 title=”先手矢倉を指すとき対策すべき8つの戦法一覧”]
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上記のほかにも細かい仕掛けはありますが、戦法として挙げられるのは8つでしょう。
それぞれについて簡単に解説しておきますが、詳しくは順次別の記事にまとめていこうと考えています。
原始棒銀
将棋覚えたての初心者がこぞってしかけてくるのがこの原始棒銀戦法ですね。
飛車の先に銀をずんずん出していき、角道を強引にあけて飛車先突破や角の成り込みを狙っている戦法です。
先手矢倉としては棒銀をさばかせないことに重きを置いて指していくのがセオリーです。
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右四間飛車
将棋初心者に限らず、段位者でも右四間飛車の使い手はたくさんいます。
右四間飛車を見て『もう将棋指したくないよーーー』となったことがある人は挙手!!!というぐらい嫌ーな戦法としてその存在を世に知らしめています。
基本的には6筋に駒を集中させて、駒損を気にせずに6筋突破を狙う戦法です。
先手の方針としては相手の△6五歩の仕掛けがいつでもあることを念頭に置きつつ、抑え込みを狙うことになります。できれば仕掛け自体を防げればいいんですけど右四間飛車に関しては仕掛けの権利は後手にあります。先手はずっしりと構えて相手の指し手を殺してしまうイメージで指します。
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矢倉左美濃急戦
将棋ソフト発の戦法である左美濃急戦は、斎藤慎太郎先生をはじめ多くの棋士が採用して高勝率を挙げている戦法です。
なんといっても、後手は飛車先の歩の交換を受けないというところが斬新で、歩を交換する手数を攻めにかけて、囲いは簡単に済ませるというのがこの戦型の骨子です。
仕掛けもシンプルに△6五歩と歩をぶつけていくのですが、実は上図はすでに後手が有利になっています。現在は雁木が主流になっていてなかなかこの戦型をみることは少なくなりましたが、矢倉を指すのなら対策は必須です。
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矢倉中飛車
矢倉中飛車は中央を制圧しつつ、6筋から角道を活かした攻めを狙っている戦法です。時期を見て桂馬も戦線に出していき△8五桂馬を狙いながら角成も狙ってきますのでかなりやっかいです。
先手としては中央制圧されないように中央を手厚く構えるのが受け方です。
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△5三銀右急戦
△5三銀右急戦は阿久津先生が連採したことで阿久津流とも呼ばれている後手番での急戦策です。上図のように早めに5筋の歩を角で交換することによって角の移動を効率よくしつつ5筋に銀を挙げて中央に位をとっていく戦法です。
角が単数手で先手の飛車をにらむ形になりやすいので、型にはまるとやっかいな戦法でもあります。
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- 先手矢倉VS阿久津流矢倉急戦(△5三銀右急戦)の定跡、対策、受け方
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急戦矢倉
米長先生が得意とした急戦矢倉も矢倉ではずっとある戦型の一つです。
急戦矢倉に対しては先手から3筋の歩を早めに交換して相手の角をいじめるように指すのが有力です。急戦矢倉は特に手筋が多い戦型ですので、初心者にとっては手筋を覚える機会になりますね。歩の手筋や数の攻めなどなど上達には欠かせない戦型とも言えます。
急戦矢倉をされたら喜びましょう(笑)
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スズメ刺し
スズメ刺しは上図をみれば一目瞭然ですが、端にすべてのパワーを集めてつぶしに来る戦型です。矢倉の特性上、玉が8八の地点にいるため余計ダメージが大きくなります。
上のように組まれてはもうスズメ刺しのパターンに入っているので、角で相手の攻めを牽制できるように▲4六角と桂跳ねのダメージを緩和しつつ、端を補強する▲8六銀が正しい受け方です。
[box06 title=”あわせて読みたい”]先手矢倉VSスズメ刺しの対策、定跡と受け方[/box06]
陽動振り飛車
陽動振り飛車は、矢倉の弱点である横からの攻めを狙う指し方です。
そのため、持久戦になると後手に銀冠をくまれて捌き合いに持ち込まれて先手は不満になります。
先手の方針としては、飛車先を保留しつつ向かい飛車にされたときのダメージを緩和します。そして▲6五角から強気に戦うのが対策になります。
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まとめ
先手矢倉をするときに、対策しておくべき急戦対策を簡単に紹介しました。
それぞれをしっかりと対策しないとがっちりと組んだ矢倉戦にすら迎えないので、急戦対策をばっちりしておきましょう。
矢倉に限らず将棋では、対応力や臨機応変さがないとやっていけないので、相手の指し手をみてこういう方針で指そうとしているのかなと『自分なりに頭を使って考える』を実践していきましょう。
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