定跡

初心者でも大丈夫!先手矢倉VSスズメ刺しでの受け方と攻め方の定跡!

矢倉をしているときに、相手から端にすべての力を注ぎこむ『スズメ刺し』で端を突破されて負かされた経験はありませんか?

 

あースズメ刺しうざいなぁ!こんにちは、こんばんわ!
当サイト『はちみつ将棋カフェ』の管理人のはちみつ(@hachimitsushogi)です。

 

ひよっこ
ひよっこ
矢倉してたら端に駒集められて端にと金とか作られて押しつぶされたよ。
ハチミツ
ハチミツ
あーそれたぶんスズメ刺しだね。ちゃんと対策しないとこれからも負けちゃうよ?

 

矢倉の端を狙い撃つように端に飛車、角、桂馬、香を集めて一気に押しつぶすのがスズメ刺しの狙いです。

 

『スズメ刺し』の受け方を知らないとこれからも負け続けますよ?

 

そこで今回は、先手矢倉VSスズメ刺しの定跡、受け方を解説していきます。初めに先手矢倉VSスズメ刺しの基本方針を確認しておきましょう。

 

先手矢倉VSスズメ刺しの基本方針と狙い

スズメ刺しの狙いは単純明快で矢倉の弱点である端に駒を集めて、端の突破を狙うことです。それ以外にありません。下の図を見れば一目瞭然では?

そして、矢倉側が漫然と駒組みを進めてしまうと受け切れずに押しつぶされてしまいます。

先手矢倉としては相手の仕掛けを防ぎながら右辺で戦いを起こしていくことになります。また『スズメ刺し』の対抗方針は以下のようにまとめられます。

スズメ刺しの対抗ポイント
  1. ▲4六角と後手の攻めの布陣に角を利かせる
  2. 桂馬跳ねに備えて▲8六銀と先受けする
  3. 8三の空間に角や銀の打ち込みを狙う

『スズメ刺し』の受けの形はまず、▲4六角と相手の攻め駒方面に角の利きを利かせることです。

この角を後手の攻め布陣まで利かせることで飛車が詰みやすくなります。スズメ刺しが仕掛けてくるときには必ず△8五桂馬と跳ねるので自然と角の利きが後手の隅っこまで届く形になります。

 

 

また、桂馬跳ねに対して事前に銀を▲8六銀として先逃げしておくのもポイントです。

銀を逃げておくことで端にも利きを増やして銀を取られる手を防いで一石二鳥の手です。

 

 

また、スズメ刺しの構造上下の図のように8三の地点に空間ができます

この空間に後々ゲットできる角や銀を打ち込んで飛車をいじめるのも矢倉側の方針となります。

それでは細かい手順を確認していきましょう。

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先手矢倉VSスズメ刺しの定跡、対策。受け方!

 

それでは先手矢倉VSスズメ刺しの定跡を解説していきます。初手からスズメ刺しの布陣が完成するまでの手順は長数手ですが流します(笑)

 

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △7四歩 ▲6七金右 △5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲6八角 △9四歩 ▲7九玉 △9五歩 ▲8八玉 △7三桂

端を突きこして桂馬も跳ねてきているのでスズメ刺しかなと疑います。先手は矢倉囲いが完成したので、攻めの準備をします。

 

 

▲2六歩 △9三香 ▲4六角

後手が『スズメ刺し』の指し手の特徴である△9三香と上がったのを見てそれに対応します。

まずは角を後手の攻め側に利かせる▲4六角が重要な手です。この手で遠く後手の9一の地点まで角の利きが通せます。

 

 

△9二飛 ▲8六銀

後手は『スズメ刺し』の攻めの布陣を完成させました。上の図を確認してもらえれば、左の端に後手の攻め駒が集まっているのがよくわかると思います。次の手は△8五桂馬なので、それに対応して、先に▲8六銀と早逃げ、早受けをしておきます。

 

さて、これで一応は『スズメ刺し』をされても受けれるようになっています。一例を見てみましょう。

 

△8五桂

後手から仕掛けてくるのであれば、当然△8五桂馬ですが、これには切り返しの技があります。

 

 

▲同 銀 △同 歩 ▲8四桂!!

相手が攻めてきたのに反応して桂馬を取り払うのが好手です。最終手の▲8四桂馬が狙いのカウンターで、飛車を詰ますことができています。これも早めに銀を挙げて受けた効果です。

 

ここから△9六歩と飛車取りに構わず端を攻めてくるのであれば飛車をとって端を清算します。先手の桂取りに△9七歩などが見えますが、先手は先ほど入手した飛車を▲9一飛車と打ち込めば王手になります。

 

 

 

再掲載図 35手目▲8六銀

つまり上図では後手は攻めがとん挫してしまうので仕掛けれない上に飛車を取られたときに後手の玉が中途半端な位置にいることがわかります。

 

後手は仕掛けを見送り時期をみて仕掛けることにします。

 

 

△4三金右 ▲5七銀 △4二角 ▲1六歩

さて、後手の攻めがないことをいいことに先手は淡々と攻めの準備を行います。端攻めには端攻めを!先手も矢倉の弱点である端を絡めた攻め筋を狙います。

 

 

△3一玉 ▲1五歩△2二玉 ▲1七桂

後手の矢倉が完成しましたが、ここで▲1七桂馬と跳ねるのが狙いの攻め筋です。

 

 

 

△2四銀 ▲2五桂

後手も先手と同じで桂跳ねが見えているので先受けして△2四銀と逃げますが構わず桂馬を跳ねてしまいます。

 

次からの攻め筋はお手本のような攻め筋なので参考にしてください。

 

 

△5三角 ▲1三桂成

桂損を気にせずに後手の端を攻めます。歩と桂馬の交換になるので本来であれば大損なのですがここでは、後手のスズメ刺しの8三の地点に空間があることを見越しての攻めです。

 

 

△同 銀 ▲1四歩 △同 銀 ▲同 香 △同 香 ▲8三銀!!

端攻めで清算してしまったあとに8三の空間に銀を打ち込むのが手筋の一着です。ここで飛車が△9一飛車と逃げても▲8二銀不成~▲7三銀成と攻めが自然と続く形になっています。

ここまで来たら先手優勢は明らかでしょう。

 

『スズメ刺し』は8三の地点が空間になるのでここに攻め駒を打ち込むのが狙いになります。

 

 

 

再掲載図 43手目▲1七桂馬

つまり銀を逃げて対応してもうまくいきません。そこで後手は指し手を変えてきます。

 

 

変化:44手 △4五歩

今度は先手の角をいじめて4筋の位を取ってくる作戦です。

しかしこれにも先手側からの切り替えしがあります。

 

 

▲3七角 △4四銀 ▲4八飛

角を逃げて4筋の位を取られてしまったように見えますが、端攻めの狙いから4筋を逆襲する▲4八飛車が次の狙い筋です。

 

 

△1五角 ▲2五桂

後手は浮いている歩を取り去ってきますがこれには桂馬を跳ねて角取りにするのが手筋です。

 

 

△4二角 ▲4六歩

角を逃げて次に△2四歩で桂馬を取ろうとしてきますが、先手は構わずに4筋を逆襲します。

 

 

△2四歩 ▲4五歩

桂馬取りになっていますが4筋を逆襲する▲4五歩が狙いの一着です。

 

 

△5三銀引 ▲1三桂成

銀をただでとられては困るので先手は銀を△5三銀と逃がしますが、取られそうな桂馬で端の歩を取るのが手筋です。よくよく見ると先手の端は攻められても駒が少ないので怖くありませんね。

 

 

△同 香 ▲1四歩 △同 香 ▲同 香 △1三歩 ▲4四香!!

端で香をゲットしたのでそれを4筋に打ち込んで4筋の逆襲が成功です。あとはどんどん駒をとって4筋におかわりして攻めていくだけです。

清算してしまう一例を紹介しておきます。

 

 

△同 銀 ▲同 歩 △同 金 ▲同 飛

現在桂損の局面ですが、それ以上に相手の囲いが粉砕していて、飛車や角も後手以上に使えていることに注目してください。攻め駒と守りの駒の交換は攻めてる側の方が得といいますが上図が良い例ですね。

 

なんとなく飛車が捕まってしまいそうですが・・・・。

 

△4三歩 ▲3四飛△3三金 ▲5四飛 △5一香 ▲7四飛 △7二歩 ▲8四飛

上図のように飛車を横に使っていけば飛車は捕まりません。ちょっと上の図は後手が温い手を指しすぎていますが飛車を横に使って飛車成を狙う感覚も忘れずに!ということで掲載しています。

 

 

まとめ

先手矢倉VSスズメ刺しでの対応方法は以下のポイントに沿っていけば大丈夫だと思います。

スズメ刺しの対抗ポイント
  1. ▲4六角と後手の攻めの布陣に角を利かせる
  2. 桂馬跳ねに備えて▲8六銀と先受けする
  3. 8三の空間に角や銀の打ち込みを狙う

後手の狙いとおりにならないようにまずは銀出で桂馬からの攻めを緩和しましょう。そのうえで右辺で戦いを起こしていけば先手が指しやすくなっていきます。

後手は攻め駒が端に偏ってしまうのでこのようなことが起きてしまうのですね。

その他の急戦策も解説しているので参考にしてくださいね。

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