定跡 将棋初心者 棒銀

【将棋初心者が勝つ】棒銀戦法の定跡とやり方&狙い徹底解説【相掛かり棒銀&矢倉の定跡】

2021年2月2日

  • 棒銀でバッタバッタ勝ちをもぎ取りたい
  • 将棋を漫然と指している
  • 「矢倉は将棋の純文学」
  • 「まずは矢倉棒銀を覚えなさい」

初心者の皆さんは将棋を漫然と指していませんか?

 

この記事では棒銀の基本的な狙いを1手1手丁寧に解説し先手矢倉で対策しなくてはいけない定跡をまとめています。

この記事の前半を読めば、棒銀でバッタバッタ勝ちをもぎ取れますし、後半も合わせて読めば矢倉でライバルに大きな差をつけられますよ。

 

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銀がまっすぐ攻めるから棒銀【棒銀の第一の狙いは飛車先突破で第二の狙いは銀交換】

棒銀とは、居飛車党の戦法のひとつで、銀が棒のように真っ直ぐ攻めていくので棒銀といいます。

二段のハチ
なんだかもう少しましな名前はなかったのかと疑問に思うポイントでもあるのですが・・・

 

棒銀の狙いは2つあります。

  • 第一の狙いは飛車先の突破
  • 第二の狙いは銀交換

 

 

棒銀の第一の狙いは単純明快で、飛車先の突破です。

 

飛車先の突破とは竜を作ることでもあります。

また第二の狙いは飛車先の突破を狙いながら、自分の銀と守りの銀を交換するのが狙いです。

相手が初心者ではない限り第一の狙いは達成できませんが、第二の狙いは意外と達成できます。第二の狙いの銀交換が果たせれば棒銀が成功と言えます。

 

 

棒銀は居飛車にも振り飛車にも対応可能

棒銀は居飛車にも振り飛車にも対応できるので、アマチュアでもプロでも人気の戦法です。

 

大きく棒銀の戦型としては4つほどあります。

・相掛かり:お互いの飛車先の歩をどんどん伸ばしていく戦型

・矢倉系:将棋の純文学と言われる戦型。

・ノーマル振り飛車:飛車を振り角道を塞ぐ振り飛車

・角交換系振り飛車:飛車を振り角道を素通しのまま戦う戦型。

この4つについて簡単に解説してきます。

まずは相掛かり系の棒銀から定跡に触れていきます。

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相掛かり系の棒銀

相掛かりは、先手も後手もどんどん飛車先を伸ばしていく戦型です。簡単に定跡を解説していきます。

飛車先を伸ばすので

初手からの指し手は

▲2六歩、△8四歩、▲2五歩、△8五歩

2016-11-23v

相掛かり系の将棋はお互いどんどん飛車先を伸ばします。

4手目以降、▲7八金、△3二金

2016-11-23h

お互い金を移動させます。これは飛車先を突破されないための手です。少し進めると意味が分かります。

ここで先手は飛車先の歩を交換します。

6手目以降、▲2四歩、△同歩、▲同飛、23歩打

2016-11-23j

金が上がっていないと2三歩と打っても飛車が成られてしまうところです。△3二金と上がったのは飛車先を突破されないために歩を打てるようにした意味があります。

10手目以降、▲2八飛

2016-11-23k

先手は無事飛車先の歩を交換することに成功しました。

「飛車先の歩の交換には3つの得あり」という格言があります。

1.歩を1枚持つことができる

2.飛車の効きが相手陣へ直射できる

3.歩がいなくなったことで、飛車先に銀などの攻め駒を進めさせやすくなる

と3つの得があります。飛車先の歩が交換できるときには交換してしまいましょう。

 

11手目以降、△8六歩、▲同歩、△同飛、▲8七歩、△8二飛

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後手も同じく飛車先の歩を交換してきますが、歩を打って飛車を追い返しておきます。

 

 

16手目以降、▲3八銀、△62銀

2016-11-23n

飛車先の歩が交換できた後は、棒銀なので銀を前線へ送り出してあげましょう。

 

 

18手目以降、▲2七銀、△5二金、▲3六銀

2016-11-23o

このようにどんどん銀を前線に進めるのが棒銀です。棒銀の威力がわかるように後手には接待プレーをしてもらいます。

 

21手目以降、△6四歩、▲3五銀、△4一玉

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さてぐんぐん前線に出てきた銀ですが、この先には歩の効きがあって進めません。ここではどうしますか。

以前に解説した手筋が使えますよ!

2016-11-23q

▲2四歩が習いのある手で、合わせの歩の手筋ですね。これは以前合わせの歩の記事で解説していたのでわかったと思います。

これは当然放置すると(△6三銀等と適当に指すと・・・)

3

▲2三歩成等後手は痛い目を見ることになります。

2四歩と合わせられた時には素直に歩を取ります。

 

 

25手目以降、△同歩、▲同銀

2016-11-23r

ここまで来たらわかると思いますがもう相手は飛車先の突破を食い止める手立てがありません。

次に銀が侵入していることが見えていても防げないことを確認してください。

後手は被害を最小限にしようと角の逃げ道をつくります。

 

 

27手目以降、△3四歩

4

ここで覚えておく手があります。

当然銀が2三に進むのですが、

2016-11-23s

▲2三銀不成とするのが読みの入った手です。後々効果がわかります。

ここで当然△同金とすると

1

2

 

▲同飛車成で金はとられるは竜は作られるは、後手は泣いても泣ききれなくなります。

 

▲2三銀不成には角が逃げる手です。

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ここで▲3二銀成、後手同銀としてもいいのですが、

6

少し明快さにかけます。飛車も成り込めなくなっています。

 

もう一度角が逃げた局面を見てください。

2016-11-23t

先ほどあえて成り込まなかった銀が活躍できます。

2016-11-23u

▲3四銀成!先ほど成らなかったは3四に移動できるようにするためでした。これで角に当たっています。ちなみに飛車で2一の桂馬を取れる形でもあります。この2つ狙いを防がなくてはいけませんが・・・。

仮に31手目以降、5五角と逃げれば、2一飛車成があります。

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こうなっては困るので、後手は2二角と逃げます。2二を塞ぐことで2一の桂馬を取られるのを防いでいますが・・・。

2016-11-23x

さてこの局面よく見てください。大きな1手がさせます。これも解説したので思いついてほしいところです。

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▲2四歩!!これが垂れ歩となっていますので、次の2三歩成で相手陣は崩壊します。

合わせの歩垂れ歩も出てきましたね。マスターしておいてください。

 

このように棒銀は飛車単体では突破できない飛車先を、飛車と銀の力で突破する戦法です。

こんなにバッチバッチに決まることは稀ですが、棒銀の破壊力がわかっていただけますね。

 

 

 

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棒銀がうまくいかない原因は?

棒銀がうまくいかない原因は自分の銀と飛車しかみていないからです。相手が四間飛車や振り飛車をしてきているなら戦い方も変わってきます。

棒銀の狙いは先程も伝えたとおり、角を取りに行きつつ、銀を交換することです。

 

棒銀をしたからといって飛車先をすぐに突破できるのは将棋初心者に対して棒銀をしたときだけ。

もし、棒銀がうまくいかないし勝てないと感じているのなら棒銀以外の戦法も取り入れるか、それ以上強くなりたいのなら詰将棋や定跡をしっかりと勉強するしかありません。

 

別の戦法を知りたい人は下の記事を。

 

 

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先手矢倉で対策が必要な戦法とは?棒銀や右四間飛車の定跡も!

将棋初心者もし先手で矢倉を指すなら、後手からの急戦策や対応が必要な戦法にはどのようなものがあるのかを解説していきます。

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先手矢倉の特徴!相居飛車の特徴ともいう

[chat face="syosinnsya.jpg" name="ひよっこ" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru"]オレさ、矢倉をやろうと思うんだよね!なんか純文学とか職人みたいな匂いがしていいよね。[/st-kaiwa1]

[chat face="hachimitu.jpg" name="ハチミツ" align="right" border="green" bg="green" style="maru"]あーなんとなくわかるけど、矢倉って後手からの急戦対策がたくさんあるけど大丈夫?あとスズメ指しとかあるよ。君の場合はひよこ指しになるのか?[/st-kaiwa1]

[chat face="syosinnsya.jpg" name="ひよっこ" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru"]え?そうなの?まだ焼き鳥になりたくないよ![/st-kaiwa1]

 

矢倉を覚えなさいと言われることが多いですが、その理由はしっかりと矢倉に囲ってから、攻めという流れがあること、手厚い攻めでいろんな攻め筋を学ぶことができるからというところがおススメのポイントでしょう。

しかし、先手で矢倉側を持つと気づくことがあります。

がっちり組んで攻めるって形になりづらい!!

ということです。

 

矢倉の特徴というか、相居飛車の特徴として、『先手と後手の主導権の取り合い』があります。

先手後手ともにがっちりした囲いを志向するのであれば、がっちり囲ってからの4六銀3七桂馬戦法などの先手側が主導権を握った形で戦いを進めることができるのです。

しかし、最近では後手から急戦をしかけてくるケースが多くなっている印象を受けます。特に初心者となれば、あとで解説する原始棒銀右四間飛車で襲い掛かってくることも多いと思います。

初心者が先手矢倉を指すとき対策すべき戦法一覧

ざっと先手矢倉が対策しなくてはいけない急戦策を一覧で紹介します。

[box03 title="先手矢倉を指すとき対策すべき8つの戦法一覧"]

  1. 原始棒銀
  2. 右四間飛車
  3. 矢倉左美濃急戦
  4. 矢倉中飛車
  5. △5三銀右急戦
  6. 急戦矢倉
  7. スズメ刺し
  8. 陽動振り飛車

[/box03]

上記のほかにも細かい仕掛けはありますが、戦法として挙げられるのは8つでしょう。

それぞれについて簡単に解説しておきますが、詳しくは順次別の記事にまとめていこうと考えています。

原始棒銀

将棋覚えたての初心者がこぞってしかけてくるのがこの原始棒銀戦法ですね。

飛車の先に銀をずんずん出していき、角道を強引にあけて飛車先突破や角の成り込みを狙っている戦法です。

先手矢倉としては棒銀をさばかせないことに重きを置いて指していくのがセオリーです。

右四間飛車

将棋初心者に限らず、段位者でも右四間飛車の使い手はたくさんいます。

右四間飛車を見て『もう将棋指したくないよーーー』となったことがある人は挙手!!!というぐらい嫌ーな戦法としてその存在を世に知らしめています。

基本的には6筋に駒を集中させて、駒損を気にせずに6筋突破を狙う戦法です。

先手の方針としては相手の△6五歩の仕掛けがいつでもあることを念頭に置きつつ、抑え込みを狙うことになります。できれば仕掛け自体を防げればいいんですけど右四間飛車に関しては仕掛けの権利は後手にあります。先手はずっしりと構えて相手の指し手を殺してしまうイメージで指します。

矢倉左美濃急戦

将棋ソフト発の戦法である左美濃急戦は、斎藤慎太郎先生をはじめ多くの棋士が採用して高勝率を挙げている戦法です。

なんといっても、後手は飛車先の歩の交換を受けないというところが斬新で、歩を交換する手数を攻めにかけて、囲いは簡単に済ませるというのがこの戦型の骨子です。

仕掛けもシンプルに△6五歩と歩をぶつけていくのですが、実は上図はすでに後手が有利になっています。現在は雁木が主流になっていてなかなかこの戦型をみることは少なくなりましたが、矢倉を指すのなら対策は必須です。

矢倉中飛車

矢倉中飛車は中央を制圧しつつ、6筋から角道を活かした攻めを狙っている戦法です。時期を見て桂馬も戦線に出していき△8五桂馬を狙いながら角成も狙ってきますのでかなりやっかいです。

先手としては中央制圧されないように中央を手厚く構えるのが受け方です。

 

 

△5三銀右急戦

△5三銀右急戦は阿久津先生が連採したことで阿久津流とも呼ばれている後手番での急戦策です。上図のように早めに5筋の歩を角で交換することによって角の移動を効率よくしつつ5筋に銀を挙げて中央に位をとっていく戦法です。

角が単数手で先手の飛車をにらむ形になりやすいので、型にはまるとやっかいな戦法でもあります。

 

  • 先手矢倉VS阿久津流矢倉急戦(△5三銀右急戦)の定跡、対策、受け方

急戦矢倉

米長先生が得意とした急戦矢倉も矢倉ではずっとある戦型の一つです。

急戦矢倉に対しては先手から3筋の歩を早めに交換して相手の角をいじめるように指すのが有力です。急戦矢倉は特に手筋が多い戦型ですので、初心者にとっては手筋を覚える機会になりますね。歩の手筋や数の攻めなどなど上達には欠かせない戦型とも言えます。

急戦矢倉をされたら喜びましょう(笑)

先手矢倉VS急戦矢倉の定跡、受け方、対策

 

スズメ刺し

スズメ刺しは上図をみれば一目瞭然ですが、端にすべてのパワーを集めてつぶしに来る戦型です。矢倉の特性上、玉が8八の地点にいるため余計ダメージが大きくなります。

上のように組まれてはもうスズメ刺しのパターンに入っているので、角で相手の攻めを牽制できるように▲4六角と桂跳ねのダメージを緩和しつつ、端を補強する▲8六銀が正しい受け方です。

 

 

陽動振り飛車

陽動振り飛車は、矢倉の弱点である横からの攻めを狙う指し方です。

そのため、持久戦になると後手に銀冠をくまれて捌き合いに持ち込まれて先手は不満になります。

先手の方針としては、飛車先を保留しつつ向かい飛車にされたときのダメージを緩和します。そして▲6五角から強気に戦うのが対策になります。

 

  • 先手矢倉VS陽動振り飛車の定跡、対策、受け方とは

まとめ

先手矢倉をするときに、対策しておくべき急戦対策を簡単に紹介しました。

それぞれをしっかりと対策しないとがっちりと組んだ矢倉戦にすら迎えないので、急戦対策をばっちりしておきましょう。

矢倉に限らず将棋では、対応力や臨機応変さがないとやっていけないので、相手の指し手をみてこういう方針で指そうとしているのかなと『自分なりに頭を使って考える』を実践していきましょう。

 

まとめ

棒銀の狙いや相掛かり系の棒銀の定跡について少し触れてみました。

変化まですべて覚えるのではなく、1手1手の意味を理解して指せるようになれば、知らない局面になっても、方向を見失わずに済みます。

>>12月20日追記対四間飛車の棒銀戦法についてもまとめてみました。

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