極限早繰銀は終わった、オワコン?対策がわからないし、勝ち方もよくわからないんですけど・・・。
極限早繰銀はまだまだ使える戦法ですし明確に終わった戦法ではありません。ただプロ棋士が使わないということは先手番、後手番ともによくなる展開がなくなったというのは言えるかもしれません。
極限早繰銀は終わったのか?と聞かれるとプロ棋士間ではある程度の結論が出たと言わざるを得ません。
しかし、それはプロ棋士での話。アマチュアの将棋であれば今でも十分な破壊力がある攻撃的でわかりやすい戦法なのでぜひ使ってほしい戦法の一つです。
そこで今回は極限早繰銀の基本的な攻め筋と、一つの対策を紹介していきます。
極限早繰銀は終わった?基本の攻め筋と狙いを紹介!
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角
極限銀の良さってこの先手番でほぼほぼ再現性が高い局面を作り上げることだと思います。
将棋初心者にとっては、同じ局面を繰り返し、させるってだけで有利ですよね。棒銀とか端角中飛車とかが人気なのって、序盤のわかりやすさです。
ただ棒銀や端角中飛車って受けられると手詰まりになりがちなんですが、極限銀ってそこまで手詰まりになりにくくて、さまざまな手筋考え方を学べるんで将棋初心者にもおすすめしたいですね。正直、極限早繰銀の本1冊買えばあとは詰将棋をやってれば勝てるようになるんじゃないかなぁと思います。
上図のとおり、まず飛車先を伸ばして33角を強制した局面からの指しては次のとおりです。
▲7六歩 △4二銀▲4八銀 △3二金 ▲3六歩
この局面で△8八角成 ▲同 銀 △5五角 の飛車銀取りの両取りには▲3七銀で大丈夫です。
ビビるけど城跡なんで焦らずね。
△8四歩 ▲3七銀 △8五歩▲7八金 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲4六銀
ほぼ上図が基本図になります。
飛車先を受ける必要はなくて、角交換するとされたら、同銀でOKですし、飛車がどこかに引いたら、☖8六歩と垂れ歩からのと金づくりをケアするためにすかさず☗8七歩と傷口を塞ぐのが極限早繰銀の呼吸です。
△8二飛▲8七歩
先ほど伝えたとおり、引かれたらまずは傷口をケア。
△6二銀 ▲6八玉 △5二金 ▲3五歩
もし相手が漫然と駒組を進めると危険で。極限早繰銀側はいつでも☗3五歩からの仕掛けがあります。
ここからは簡単な成功例を紹介していきますね。
△同 歩▲2四歩 △同 歩 ▲3五銀 △8八角成
相手が狙われている角を逃がすために角を捌きにきますが、すでに時折遅しです。
▲同 銀 △3三銀 ▲2四銀 △同 銀 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛
上記のように囲いもめちゃくちゃでこちらがわは銀も角もさばけている状態になっています。
この局面はすごく先手が有利というわけではありませんが、極限銀の狙いがすべて通っている状態です。
いずれにしても、初心者が使うなら、☗4六銀に構えていつでも☗3五歩~☗2四歩の仕掛けがあるのは強みですよね。
極限早繰銀が終わったと言われる対策は?二筋交換からの5段目に飛車を構えるのがおすすめ!
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4二銀
▲4八銀 △3二金 ▲3六歩 △8四歩 ▲3七銀 △8五歩
▲7八金 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲4六銀 △7二銀
▲6八玉 △8五飛 ▲8七歩
ここからは簡単な極限早繰銀への対策を紹介します。
私自身、極限早繰銀をされたときに愛用しているのが五段目に浮く戦法。
このように浮くことで極限早繰銀の狙いである☗3五歩~☗2四歩の仕掛けを防ぎつつ、駒組をする時間を捻出しています。
もし、先手極限早繰銀(相手)から角交換~☗7七桂馬と飛車どかそうとしてきたら、
普通に飛車を引き上げて、☗3五歩~☗2四歩の仕掛けを受けますが、☖6四角が狙いの一手で、飛車を睨めるのでこの手を頭に置きながら攻めましょう。
あとは飛車を追い返すときにできた、76の地点、桂馬の頭がとても弱いので、☖7五歩~☖7六歩を狙いながら攻めればOKです。
このへんは感覚の話で将棋初心者には難しい話かもしれませんね。すみません汗