前回は垂れ歩を確認しましたが、今回は合わせの歩を確認していきます。
基本的に合わせの歩はその手筋単体で使うことはあまりありません。
たとえば、飛車の手筋である十字飛車の手筋
※王手と銀取りになっているので、相手はまず王手を防がなくてはいけません。銀は取られてしまいます。
等の手筋や戦法と組み合わせるケースが多いです。
どちらの手筋と組み合わせにしても、合わせの歩を使うことで駒を前進させることや別の場所に駒を移動させるために使うことが多いと覚えておきましょう。駒を活かすということです。この感覚が身についてくると自然と駒を効率よく使うことができるようになります。
御託はいいのでさっそく合わせの歩の基本的な使い方をみていきましょう。
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合わせ歩~基本編~
合わせ歩とは、相手の駒の頭に歩を合わせる手筋をいいますが、一見ただで捨てているだけに見えるので初心者には指しにくい手だと思います。このように知っていないとさせない手をどんどん吸収することで上達します。
まずは、棒銀を仕掛けた局面図を見てください。
この局面図を見た瞬間に受けられたと思う人もいるかもしれませんがここに手筋があります。当然銀が引くなどの手は違います。
2三歩ですね。これが合わせの歩です。
「え?ただやん」と感じる人もいると思うので進めてみます。
相手は同歩と歩を取ってきますね。
さてどうしますか?当然銀は逃げませんよ。
棒銀の狙いを考えれば・・・・。
当然2三銀成(同歩)ですね。棒銀の狙いは飛車先の突破です。それを考えれば簡単だったかもしれません。
これで相手はしびれています。仮に同銀と銀を取ったとします。
銀が取られましたが、
同龍として飛車先を突破できました。また、この局面は桂馬取りに当たっています。相手はそれを防ごうと、3二銀打ちとします。
さて竜を逃げますか?それとも別の手ですか?
自陣に引く手がいい手です。
ここで相手が2三歩とすることが予測できますが、
2二歩と歩を打つ手が急所です。
次に桂馬を取る手が大きな手になります。
また、3二銀と打たれた局面では、2二竜と相手陣に潜り込む手も有力です。
初めのころは竜が捕獲されそうで怖いかもしれませんが、竜は飛車の機動力に加えて、斜めにも行けるようになっているため、早々捕まりません。
ちなみに2二竜と潜り込んだ局面、
相手は1一の香車を取る手を防ぐことができません。
また、2四歩からの垂れ歩も狙えます。
ただ、香車を取った局面や2四歩と垂らした局面では相手から2八歩と桂馬取りと歩成を狙う手があります。それに注意しましょう。
このように相手から手も考えながら指せるようになると上達します。
自分のばかり読んでいると痛い目にあいますので今まで自分が学んだ手筋は相手も使えるものだと思って指すのが良いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
歩の手筋は強力ですので必ずマスターしましょう。歩を持っている局面はたくさんあると思います。
基本的に大駒を使うのがいいと思いますが、大駒を使うということは大駒が捕まるリスクも上がるということです。歩の手筋であれば相手に渡すのは「歩」です。また、上で確認したように歩の手筋ははまると破壊力抜群です。
まさに低リスクハイリターンです!困ったときには歩の手筋を考えてみてください。
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コメント
コメント一覧 (4件)
[…] ▲2四歩が習いのある手で、合わせの歩の手筋ですね。これは以前合わせの歩の記事で解説していたのでわかったと思います。 […]
[…] ▲2四歩が習いのある手筋です。先日紹介した歩の手筋の合わせの歩です。 […]
[…] ▲2四歩が習いのある手筋です。先日紹介した歩の手筋の合わせの歩です。 […]
[…] ▲2四歩が習いのある手で、合わせの歩の手筋ですね。これは以前合わせの歩の記事で解説していたのでわかったと思います。 […]