>>12月16日追記6六歩以降の指し手についてもまとめてみました
初心者の頃は相手が定跡どおりに指してこなくて困ることってありますよね。
指し手だけ覚えるのではなく、指し手の意味まで覚えて定跡を覚えるということです。
今回はそんな初心者の皆さん向けに初手から数手の意味について管理人なりにまとめてみました。
これを読めば初手から数手は意味を考えながら指すことができるでしょう。
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初手7六歩の意味
初心者の皆さんがまず覚える初手は7六歩でしょう。
初手の意味ってあまり考えずに指していませんか?
7六歩とする意味について考え見ましょう。
まず下の図を見てください。

あなたはなぜ7六歩とつくのですか?
今一度考えてみてください。
いろいろと理由はあると思いますが、まず基本的な2つについて解説します。
まず1つ目の理由は角道を通すためです。
角道を通すため
下の図で確認してください。

このように角道を開くことによって、角のラインが相手に直射する。
つまり大駒を活用するために7六歩と角道を開いているのです。
そしてもう一つ大きな理由としては、相手の飛車先を受けるためです。
飛車先を受けるため
7六歩がなぜ飛車先を受けることにつながるかというと、7六歩と歩を突くと7七の地点が空きます。そのスペースに角や銀が上がれるようにしている意味があります。
百聞は一見に如かずですので、下の図を見てください。


相手が飛車先の歩を伸ばしてき、飛車先の歩を切ろうとしても、7六歩のおかげで7七の地点が空いているので、7七の地点に銀や角が上がれるのです。
角道を止めるノーマル振り飛車党の人は、この飛車先を受けるために7六歩と突くのです。
こうしておけば、8六の地点には
自分の駒の利き:8七の歩、7七の角or銀 合計2つ
相手の駒の利き:8五の歩、8二の飛車 合計2つ
となります。
駒の利きが同じ場合は先に攻めたほうが損するので相手はこれ以上攻めることができません。なぜ攻めれないかは盤に並べる等して一度確認してみてください。
このように初手の7六歩だけを取ってみても、意味はたくさんあります。
3四歩の意味

初手7六歩に対して3四歩の意味としてはいくつかありますが、2つほど管理人がわかるものを解説していきます。
まず1つ目は相手も角の活用を狙っている。
角道を開けるため
これは先ほどの7六歩の意味と同じです。
相手も角道を開けることによって角の活用を図っているのです。下の図のように角の利きが先手陣まで直射できます。

また2つ目としてはいつでも角交換できる形ということ。
角交換できる形
角がにらみあっているので、いつでも角交換できる形になっています。
これは後手からの意図として、「私も角道開けるけど、角道を塞ぎますか、塞ぎませんか?」という問いでもあるのです。
いつでも角交換できるので、先手が激しい将棋が好きならば角道を塞ぎませんし、ノーマル振り飛車や矢倉等角交換をしない将棋を目指す人は66歩と角道を塞ぎます。
よく将棋は対話と言いますが、このように1手1手に意味があるのです。
66歩の意味
これは上記で説明したのでもうおわかりと思いますが、34歩に対して6六歩と角道を塞ぐのは、角交換を拒否している意味があります。基本的に初心者の皆さんにはこの手を推奨します。といいつつ、原始中飛車とか進めてたりもしますけど笑
角交換を防ぐことで激しい将棋から逃れることに成功します。
つまり角交換されて、力戦調の将棋や角交換系の角の打ち込みに注意しながら神経をすり減らすこともありません。
初心者の方はぜひ初めに角交換は防ぐ6六歩の意味を覚えましょう。
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ノーマル振り飛車党の皆さんへ
ノーマル振り飛車党の皆さんへ基本的なことですが、下の局面では何を指しますか。

初手7六歩に対して相手が8四歩と伸ばしてきた局面で、何気ない局面ですが、だいたいの人は何も考えずに6六歩としていることでしょう。
6六歩が悪い手ということではありません。
ただこの局面で6六歩とする必要がないことを確認してください。
6六歩はそもそも上で確認したとおり、角交換を避けている手です。
上の局面では相手は角道を開けていません。
つまり、6六歩とする必要がないので別の手を指すことができるのです。
例えば下のように、角交換四間飛車風に

先に6八飛車とまわってもいいですし、端をついてもいいです。
このように何気ない局面でも、それぞれの手の意味を理解していれば定跡から離れてもぶれずに指していけます。
先ほどのように6六歩をする必要がないという感覚が定跡を理解しているということでもありますし、別の手を指せるので、指し手の優先順位を決める指針にもなる大切な感覚です。感覚を覚えておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
指し手には一つ一つに意味があります。
もし、初心者の方でなかなか勝てないなぁと悩んでいる方は今一度自分の指し手の意味を考えてみてください。
おそらく狙いなく、駒を動かしているのではないでしょうか。
定跡を勉強しなさいとは言いませんが、自分の指し手に意味を持たせて責任をもって指しましょう。
例えば「攻め駒を増やすために銀を前へもっていく」「玉の周りがすかすかして気持ち悪いから金を寄せる」などそんな自分なりの意味でも構いません。
必ず1手指すごとにこの指し手の意味は何か考えてから指すようにすればおのずと上達は見えてきます。
>>12月16日追記6六歩以降の指し手についてもまとめてみました
>>12月20日追記7六歩~8四歩のオープニングからの四間飛車VS棒銀もまとめてみました。
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