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初心者必見定跡講座!端角中飛車に対して安全に囲う対策を解説!

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中飛車の中でも、奇襲戦法に分類されている「端角中飛車」ですが、これに痛い目を見た人は数知れずでしょう。

というか、今現在も、将棋をやり始めたばかりの初心者を食い物にしているこの戦法を野放しにしていてもいいのか!?否!!言い訳がない!!!

と前置きがどんどん長くなるので、今回の内容について触れていきます。

上記したように、今回は初心者に限らず苦しめられているであろう「端角中飛車」の対策について紹介していこうと思います。

今回紹介するのは、「端角中飛車」を居飛車で受ける定跡ですので、振り飛車の対策を知りたいという方にはごめんなさいです。まぁそういう管理人も振り飛車党ですが、中飛車や石田流に対しては、居飛車で対策しているので、振り飛車に固執せずに、この記事を読んで指して見てください。ほかの対策を知ることで自分の指し手の選択肢を広げることになりますよそれでは解説していきます。

 

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端角中飛車戦法とは

そもそも中飛車戦法とはどのようなものなのか。言葉で説明すると難しいのでまずは図で確認しましょう。

下の図が基本的な「端角中飛車」の形になります。

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端角というだけあって、9七の地点に角、5五の歩の位取り、そしてその歩を支える銀と、中央に構える飛車。

これが端角中飛車の形になります。

まず、端角中飛車の狙いを知るためにも失敗例を見ていきましょう。

 

 

 

目次

端角中飛車の狙い筋

では、端角中飛車がどのように攻めてくるのかを見ていきましょう。単純ながら破壊力満点なのでおびえないでみてね。

 

初手▲5六歩

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中飛車なので早々に5筋の歩を突いて中飛車宣言してきます。

 

 

上図から△3四歩、▲9六歩

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後手は自然な手の角道を開けます。先手は早速端を突いてきます。ここですでに端角中飛車的な雰囲気を漂わせています。

 

 

3手目以降、△8四歩、▲5八飛車

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後手はこれまた自然な8四歩と飛車先の歩を伸ばします。

先手は5八飛車と中飛車宣言通りに飛車を中央へ振ります。

 

 

5手目以降、△6二銀、▲9七角

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後手は自然な手を積み重ねていきますが、先手側は構わず、角を端にあげて、端角中飛車の形を目指し来ます。

 

 

7手目以降、△5二金右、▲5五歩

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後手は、先手が中飛車で中央を狙っているので、中央を金で補強します。

先手は、飛車先の歩を伸ばして5筋の位を確保します。

先手としては端に角をセットし、5筋の位も取れて、いつでも▲5四歩からの仕掛けを狙える形になりました。

 

9手目以降、△4二玉

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後手は自然に玉を囲いに行く、△4二玉としますが・・・・この手が悪手です。

なぜかはこの後の展開を見ればわかります。

 

10手目以降、▲5四歩!!!!

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これで、先手はしびれています。なぜかというと、この歩を取ることができないからです。

△5四同歩とすると、4二の玉が角で取られてしまいます!そのためこの歩は取ることができないのです

9七の角が間接的に玉を狙っており、このことを角のラインに入っているといいます。

 

11手目以降、△4四歩、▲5三歩成

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後手は5四の歩を取ることができないので、△4四歩としますが、先手は悠々と5三歩成としてきます。この手は王手になっていますので無視できません。

ここからは悲惨な目にあいますが見ていきましょう。

 

13手目以降、△5三同銀、▲5四歩

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後手は同銀と取りますが、銀の頭に歩をたたかれます。この歩は飛車が支えているうえに、依然として角のラインに玉が入っているため、避けるには△6四銀しかありません。(※△6二銀は角で玉が取られます。)

 

15手目以降、△6四銀、▲6四同角!!

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銀が6四の地点に出てきたところで、強手の▲6四同角と角で銀を取ってきます!

 

 

17手目以降、△6三同歩、▲5三銀打ち!!

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銀を角で取られたとき、王手となっていますので、当然△6四同歩と取りますが、先手は5三の空間に銀を打ち込んできます!この手で形勢は明らかですよね。

この後もし△同金としても、▲5三同歩成ですし、

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△3二玉と逃げても、▲6四銀成とすると次の5三歩成が受かりません!

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このようになっては駒割り的には、駒得していますが、飛車成も見えており勝てる気がしません。

中央で駒損も気にせずに、中央突破してくるのが、端角中飛車の狙いです。このような展開になっては勝てません。ではどこがいけなかったのでしょうか。

 

 

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端角中飛車への最序盤での安全な囲い方

どこが悪かったというと、先ほども指摘しましたが、角のラインに玉が入ったのが一番悪いところです。角が抜群に効いていることはわかったと思います。ではどうするか。

角のラインに入らなければいいのです。

端角中飛車への対策は

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  • 玉を早く移動させること
  • 中央に厚く構える
  • ゴキゲン中飛車にも対応できる形にする

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の3つです。これを踏まえて対策を解説していきます。

初手から、▲5六歩、△3四歩、▲9六歩まで

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ここまでは先ほどと同様です。9六歩を見た時点で端角中飛車を意識しましょう。

ここでは先ほど飛車先を突きましたが、中央を狙ってきているので・・・

 

3手目以降、△6二銀

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飛車先を突く手を保留して、銀を中央に効かせるのが工夫の1手です。

ここからほかの戦法に移行されたとしても、先手は端に1手使っているので十分対応できます。

当然相手は中飛車にしてくるでしょうが、ゴキゲン中飛車に対しても、△6二銀は必要な手になるので、ゴキゲン中飛車に移行していきたとしても対応できるのでご安心ください。

 

 

4手目以降、▲5八飛車

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ここで先手は中飛車宣言してきます。ここで相手が中飛車と判明したので、ここからも工夫の手順があります。

 

 

5手目以降、△4二玉!

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△4二玉が工夫の1手です。先ほども確認したとおり、玉を早く移動させることが重要になります。まだ角のラインにいないので安心して玉を囲いにいけます。

 

6手目以降、▲5五歩、△3二玉

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上でも確認したとおり、玉を△4二~3二玉へと素早く移動させることで、角のラインに入らずに囲うことができます。

 

>>ここから▲5四歩と仕掛けてくる手順が気になる人はこっちをチェック!

飛車先の歩を突く手や金を動かす手を保留して得た手で、玉に手を入れることで安全に囲うことができます。この考え方は他の戦法でも見られます。今回とは逆に、囲いを保留して攻めの手に手数を使うのが有名な「藤井システム」です。

 

8手目以降、▲9七角

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先手が端角中飛車の構えに組むことができましたが、後手玉はすでに3二玉という安全地帯まで逃げています。戦いが起こる中央から逃げているのもポイントです。「玉は戦場から遠くに」は将棋の基本とも言えます。

 

9手目以降、 △5二金右

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後手は当初から目指していた舟囲いに安全に囲うことができました。

ここから端角中飛車も攻撃を仕掛けてきますが、それは次の記事で解説したいと思います。

 

 

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まとめ

いかがだったでしょうか。

まず、端角中飛車の狙いと、端角中飛車に対して安全に囲う手順を見ていきました。

端角中飛車への対策は

・玉を(△4二玉~△3二玉)早く移動させる。

・中央に厚く構える。(△6二銀~△5二金右)

・ゴキゲン中飛車にも対応できる形にする。

以上のポイントを押さえて最序盤を乗り切ってください。

まずは安全に囲うことを主眼に解説していきました。基本的に中央を狙う手しか端角中飛車側は攻め筋がありませんので、中央に金銀を集中させれば恐れるに足りません。

次回をお楽しみ!ではでは^^

↓次回↓

参考端角中飛車の仕掛けに対する受け方を解説しました。

 

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