ゴキゲン中飛車

先手中飛車▲5五歩に対して△8六歩超急戦の仕掛けへの定跡と対策!

ひよっこ
ひよっこ
先手中飛車は楽しいからいいんだけどさ、やっぱり序盤も序盤に後手から△8六歩って超急戦を仕掛けられたときの対策がなぁ、、、、
ハチミツ
ハチミツ
中飛車を指すかぎり必ずといっていいほど通る道だね。
ひよっこ
ひよっこ
先手中飛車の方が良くなるってわかってるけどなんとなく不安だから超急戦の定跡をまとめてよ。
ハチミツ
ハチミツ
じゃ今日は先手中飛車が▲5五歩と位を取った時に後手から△8六歩と仕掛けられたときの対策と定跡を解説していくね。

先手中飛車をしていると後手からいきなり仕掛けられて困ったことはありませんか?

正直先手中飛車の方が良くなるってわかっていても、仕掛けられるといい気分はしないものですよね。

そこで今回は先手中飛車vs居飛車超急戦の定跡や対策をまとめていきますよ。

先手中飛車vs居飛車超急戦の定跡と対策~初手より~

先手中飛車をゴキゲン中飛車という人もいれば言わない人もいてどっちなんだろうと悩みますけど、当サイトは先手も後手もゴキゲン中飛車と呼んでしまいますが悪しからず!

さて、復習もかねて、先手中飛車の序盤定跡をさらりと並べていきましょう。

まず先手で中飛車をするのであればこの一手からですね。

▲5六歩

▲7六歩から中飛車にしてもいいのですが、変化の余地があるので初手から中飛車宣言するのが変化少なくいいでしょう。まぁ中飛車宣言したことでのメリットデメリットもあるのですが、そこは今回触れないでおきます。

△3四歩▲5八飛

3手目は▲5八飛と早々に中飛車に振ります。こうすることで、△5七角打ちから馬を作られる筋を防いでいます。

△8四歩▲7六歩△8五歩▲5五歩

後手は角道を開けて、飛車先を伸ばしてと、定跡とおりの指し方です。

先手は5筋の位を取るまでは角道を受けません。しかし、この5筋の位を取った瞬間に仕掛けてくるのが今回の超急戦です。

次の一手はもうお分かりですね?

△8六歩

先手の飛車先を受けないのを咎めるべく、△8六歩としてくるのが超急戦の第一歩です。

この仕掛けが成立するのであれば先手ゴキゲン中飛車も後手ゴキゲン中飛車も絶滅しています。

結論はもちろん中飛車が有利になるとなっています。

しかし、初心者が実際にこの超急戦をやられると困るってことも多いのでは?

しっかりと対策しておけば恐れるに足りませんので安心してくださいね。

▲同 歩△同 飛

後手に飛車先を交換されて次に飛車成が見えています。

当然△8七飛成受ける▲7八金のような手はだめです。

△8二飛と引かれて次に△8六歩の垂れ歩を狙われてしまいます。

それを受けて▲8六歩としていては後手だけ飛車先の歩を交換して1歩手持ちにされてしまいます。

このように受け身に指していてはご機嫌になれません。ゴキゲン中飛車は攻める振り飛車です。これでは受けてばかりで悪くなる一方です。

再掲載図(△8六同飛まで)

では上図はどうするのか?

ここでは中飛車特有の切り札がありますね。すぐにそこに目がいくようにしておきましょう。

▲5四歩

中飛車は常に▲5四歩の切り札があります。この一手で角交換も可能になり、▲5三歩成の、と金作りもみえますね。

後手(居飛車側)に動かれたときや動かれそうな時、常にこの▲5四歩がないかを確認しながら指すことが求められます。少し難しいですよね笑

△同 歩▲同 飛△5二歩

ここまでは一直線に進みます。

ちなみに▲5四歩に対して△8八角成▲同銀△5四歩と進むと▲7七角打ちがあります。

このように進むと先手の銀が8八の地点にいることで後手の飛車は△8二飛などと引くしかなく▲1一角成を受ける手段がありませんね。

再掲載図(△5二歩まで)

ここからも正直一直線の変化になります。

▲2二角成△同 銀▲7七角△8九飛成▲2二角成

途中変化の余地はありませんね。

上図まで進んで後手の手番ですね。ここから馬を消す△3三角が見えますが、それでは銀損だけが残ってしまいますし、▲2一馬と回避されてしまう手も気になります。

ここではもっと激しく攻め合わなくてはだめになってしまいます。

と、ここまで来たらわかるのですが、居飛車側が良さを求めて仕掛けてきたにもかかわらず、銀損で馬も作られてしまうことになっていますね。

激しく攻めるなら2つの候補がありますね。

△6五角

ここで△6五角が飛車取りと△4七角成と馬作りを狙った一手です。

△6五角と△4五角がありますが、△4五角がなぜだめなのかは後で触れます。

▲5七飛

馬を作られては困るので▲5七飛と受けますが、、、。

△4五桂

△4五桂が何が何でも馬を作りますという手ですね。▲5五飛が見えているにもかかわらず大胆な一手です。

▲5五飛△4七角成▲4五飛△2九馬

取られた桂馬を取り返してバランスが取れているというのが後手の判断です。

先手も両サイドから龍と馬に囲まれる形で嫌な雰囲気ですが、ここで手番はやっと先手にあります。下手に受けると状況が悪化するので攻める一手です。

角打ちの部分で少し触れましたが、△4五角だと同じようなに流れになったとき後手が困ります。

△4五角▲5七飛△6五桂▲5五飛△6七角成▲6五飛

△6五角の変化なら△2九馬と桂を取ることができましたが、今回はできません。仮に△4九馬▲同玉と金を取ったとしても馬を消されて先手が優勢です。

再掲載図(△2九馬まで)

ここから受けに回っているようではダメです。すでに局面は終盤です。

終盤においての形勢判断材料は手番、玉の堅さです。駒の損得は後回しです。当然▲2一馬などとしているようで勝てません。

相手の玉に迫るのが大切です。さて、どう迫りますか?

▲4二歩

初心者がもっとも難しいと感じるのは詰ませることですか?

いいえ!相手の玉へどう迫っていくか?ということではないですか?

たとえば目に見えてわかりやすい手というのが駒得することです。たとえば▲4二歩に変えて、▲1一馬、▲2一馬という手は香車や桂馬を取れるのでわかりやすい手ですよね?

逆に今回正解した手というのはとてもわかりにくいです。

この手の意味は直接的には「金を取っちゃうぞー」という意味があります。

そのため相手は金を助ける手や逃す手を模索します。

しかし、▲3一金や▲3二金としては馬に金が取られてしまいます。

このようなただ単に金損する手などは初心者はやりがちなのでよく考えて指しましょう。

再掲載図(▲4二歩まで)

また、玉で△4二玉とすると、

そこで▲2一馬とされて

次の▲4三馬~▲5四桂馬を狙う手が厳しいです。

このように一手一手に意味を持たせること、次に厳しい手があることなどが大切な将棋の力です。上達する人というのはしっかり考えて指している人です。

ただ単に王手をして追い返されてしまうような手はいい手とは言えません。

色々な手が考えられますが、ここでは△同金とした変化を見ていきます。

△同 金▲5四桂

どこまでいっても先手は▲5四桂馬を狙うのがこの形での急所です。

居玉系では桂打ちが厳しい手になりやすいので覚えておきましょう。

この手は金取りになっていますが、後手にはいい受けがありません。受け続けても駒を剥がされ続けて悪くなる一方なのでここで攻め合いに出ますが、、、。

△4七桂

後手が攻めるとしたら△4七桂くらいです。ここで先手は逃げ方を間違えると一気に悪くなりますよ。

▲6八玉△3九桂成

龍がいるので怖いですが、▲6八玉がせいかいです。

逆に▲4八のとすると、△3九桂成▲同 金△5六馬とされて下図となります。

こうなると先手の攻め駒の飛車取りにしつつ、△5七銀も狙われて怖い変化になります。

どうしたら相手の攻めが続かなくなるか?どこに逃げれば攻めに専念できるのかを考えるのも大切です。

再掲載図(△3九桂成まで)

さて、これは王手ではないので手番がまた先手に来ましたここで一気に決めてしまいましょう。

▲3一銀△5三銀

▲3一銀は次に▲4二銀成の一手詰めの詰めろ(次に詰ませますよ)になっています。

そうさせないために△5三銀としますが、、。

▲4二銀成△同 銀▲4三飛成

金と銀を交換してから▲4三飛成が強烈な一手です。△4三同銀と取ると、▲4二金とされて一手詰めです。

取りたいけど取れない龍が出来上がりです。

苦し紛れに△4一歩と受けますが、、、。

△4一歩▲3二馬△5三銀打

▲3二角も4二の地点の数の攻めで、適当に受けると▲4二馬~▲4二龍と詰まされてしまいます。

△5三銀と苦し紛れに受けますが、これは詰んでしまっています。

▲4一馬△同 玉▲3二金△5一玉

▲4二金△同 銀▲同 龍

▲4一馬から玉を移動させて、▲3二金と例の4二の地点に殺到して後手玉は7手詰めで詰んでいます。

特に参考にしてほしいのは、▲4二歩~▲5四桂馬と後手玉に攻める方法です。

下手に王手を繰り返したり、龍を作るだけに終わっていてはいつまでたっても将棋が強くならず、つまらないと感じる原意になります。

一手一手に意味を持たせて強くなっていきませんか?

途中の要所要所で後手には△6二金と粘る方法もありますが、手順が煩雑になるので省略しました、、、悪しからず!

まとめ

今回は先手中飛車vs後手居飛車超急戦の定跡、対策を解説していきました。

正確に指していけば先手が良くなるので、なかなかしてくる人はいませんが、先手中飛車をするのなら必ず対策しておかなければいけない将棋です。

中盤がなく、一気に終盤になるので一手の価値がものすごく高くなります。

漫然と指していると負けてしまうので、玉への迫り方や駒得ばかりに固執しない指し方を覚えていきましょう。