アマチュア将棋において重要なこと、、、
攻めてる方が勝ちやすいのがアマチュア将棋で、
そしてそれを体現しているような戦法が今回紹介する本「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」で解説されている極限早繰り銀です。
その名のとおり、
しかし、
対策を知らなければすぐに攻め潰せる爽快な戦法をあなたの得意戦
極限早繰り銀とは
極限早繰り銀とは今回紹介する「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」
極限早繰り銀は初手より▲2六歩〜2五歩と飛車先を決めて、△
上図までわずかに15手です!!
こんなに簡単な定跡と短い手数で仕掛けれるくせに、仕掛けられたほうは対応が難しいというなんともお得感が高いの極限早繰り銀ですよ!!
詳しくは今から解説していきますが、極限早繰り銀について一から学んで得意戦法にしたいという方は以下の「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」を。
史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)
ある程度棋力があって、相掛かりも知識があってバリエーションを増やしたいという人は、簡単な解説で概要を掴むことができる将棋世界の付録「極限早繰り銀戦法(将棋世界2017年8月号付録)」をおすすめします。また、まだ本格的に極限早繰り銀を使うか迷っている人も触りだけなら下記の付録をおすすめします。
極限早繰り銀のメリット
ゴキゲン中飛車や横歩取りに悩まされている方には朗報です!!
飛車先を早々に決めるため、後手のゴキゲン中飛車、
序盤はある程度指し手が決まっており、
極限早繰り銀のデメリット
飛車先を早々に決めてしまうため、
向かい飛車ってなかなかされないからあんまり対策を知らないって人もおおいはず!!
向かい飛車からの逆棒銀の逆襲に注意が必要になります。
向かい飛車にお困りの方はこちらの安用寺 孝功先生が著者の「1冊で全てわかる向かい飛車 その狙いと対策 (マイナビ将棋BOOKS)」がおすすめです。
1冊で全てわかる向かい飛車 その狙いと対策 (マイナビ将棋BOOKS)
角道を塞ぐノーマル向かい飛車、
また相手も飛車先をついてきた場合には相掛かりに突入してしまう
「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」の内容・目次
最速の仕掛けというだけあって、下記の図の通りわずか15手で仕掛けています。
こんな単純で狙いがシンプルな戦法ながら意外や意外と奥が深いん
後手が極限早繰り銀に対して囲いを優先する自然な対応を見せた時
当サイトでは悪い点・管理人がおすすめだと思う点や良い点をレビューしていこうと思いま
まずはじめに目次から!!
ざっとみてもらえばわかりますが、
「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」の全ページ222ページ
- 先手番極限早繰り銀 80ページ
- 後手番極限早繰り銀 40ページ
- 相掛かり 30ページ
- 次の一手 25ページ
- 自戦記 残りページ
といった感じです。
「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」の定跡を解説・指定局面へ誘導しやすい!
指定局面というかよく現れる局面を少し解説したいので初手から簡単に解説しておきますね。
初手より
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩
後手が角道を開けたのを確認してすぐに飛車先を伸ばすのが強制力を持たせて△2四の地点を守らせる△3三角とするように誘導しています。
△3三角 ▲7六歩
角道をお互い開けたため、角交換がいつでもできる形になりました。後手としては△3三角と上がって飛車先を守ったので角交換は手損になるためしづらいですよね。
そこで角にヒモをつける△2二銀が妥当なところです。
このように先手は自然と指しているだけで後手に強制力を持って指させることができます。
△2二銀▲4八銀 △3二金 ▲3六歩
すぐに早繰り銀をみせていきます。
△8四歩 ▲3七銀 △8五歩 ▲7八金
後手も先手のいいなりでは上記したとおりつぶされてしまうので飛車先を伸ばして対応してきます。
ここから後手は飛車先の歩を交換してくるのが定跡で、実戦でもここまで道を外れることなく進むケースがほとんどです。
だから勉強した分だけ、研究した分だけあなたが有利になるんですよね。
△8六歩 ▲同 歩△同 飛 ▲4六銀
上図が後手の作戦の分岐地点です。
ここから以下の3つが主に考えられる指し手です。
- △7六飛(横歩取り)
- △8四飛(浮き飛車に構える)
- △8五飛(中座飛車に構える空中戦)
△7六飛
△8四飛
△8五飛
といった具合に上図の3つの局面に誘導しやすく、その後の解説部分で出てくる手筋がバンバン炸裂しますよ!
角交換して桂馬を跳ねたり、▲8二歩と桂取りに打つ手を見せながら攻めたりといろんな構想が実践で出てくるので楽しいこと間違いなし!!!
「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」の3つの悪かった点、4つ良かった点、おすすめポイント!
解説を簡単にしましたが、悪かった点と良かった点、おすすめポイントについてまとめていきますね。
- 後手番では使えない
- 相掛かりの解説がしょぼい
- 次戦記よりも解説部をふやしてほしかった
後手番では極限早繰り銀を使えない
少し語弊がありますが、後手番の極限早繰り銀が完膚なきまでに粉砕されてしまいました(´;ω;`)
2018年7月19日
第77期順位戦C級2組2回戦
大橋貴洸 四段 対 佐藤慎一 五段
先手番の大橋先生が後手番佐藤先生の極限早繰り銀を粉砕!!
おそらく、まだ後手番での工夫の使用はあるのでしょうが、現状ではここまで華麗に粉砕されては後手番で極限早繰り銀を指そうと思わないですよね。
ましてや、極限早繰り銀のスペシャリストである佐藤先生が綺麗に負けてしまっていますから。
そのため、「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」の後手番の解説部分は、さらりと読んで手筋や形を参考にする程度に収まります。
相掛かりの解説がしょぼいというか端折っている
相掛かりの章に少しページを割いてくださってはいるのですが、内容が端折っていて他の棋書が絶対に必要だろうという内容になっています。途中の変化も少し疑問に感じてしまう部分もありますので、相掛かりは形や雰囲気を味わう程度におさまります。
しっかりと相掛かりの知識を別の棋書で補ってあげる必要があります。上記でも紹介した「相掛かりの新常識 (マイナビ将棋BOOKS)」や、「よくわかる相掛かり (マイナビ将棋BOOKS)」(やや内容が古い)で予備知識を得てから相掛かり部分を読むとすんなりと理解できると思います。
自戦記よりも解説部をふやしてほしかった
これは相掛かりの部分にも言えることなのですが、自戦記や相掛かりの解説部分をいれるのであれば、先手の極限早繰り銀の解説部分を増やしてもらったほうが指す側としては有難かったなぁと思います。
やはり先手番の方が極限早繰り銀への誘導(というかもはや強制)しやすいためです。
藤井聡太先生との対局は見る価値はめちゃくちゃありますけどね(笑)
- 先手番での戦法として優秀すぐる!
- チャートが役立つ
- 先手番極限早繰り銀の解説がものすごくいい
- 次の一手が意外と役に立つ
先手番での戦法として優秀すぐる!
散々うえで悪い点を述べましたが、本書はとても良い本です。
そもそも管理人が「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」を手に取ったとのは、
するとどうでしょう。
もう相手が接待してくれてるかのように上で解説したとおりに変化していき、指定局面(本書解説局面)
仕掛ける側の私は簡単に仕掛けれるのに、
居飛車の手筋がたくさんでてくるので、
地味に役立つチャート
目次の後にチャートがあるのですが、これが地味に役立ちます。
先手番極限早繰り銀の解説がものすごくいい
先手番で使うことがほとんどの戦法なので当然ですが、
ほぼこれのために買っても元が取れまくれるといったぐらい分かり
特に先ほど解説した、第1章の第2節の後手から飛車先を交換してきた後の飛車の位置による
次の一手が意外と役に立つ
上記でも少し解説しましたが、
一部をチラ見せしますね。下の問題を見てください。
これぞ手筋って感じの手ですよ。次に後手から△8六歩が見えているだけにゆっくり指す局面ではありません。当然の一手ですよ。
あーーー言いたいけどもあとは「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)」を手にとって自分の目で確認してみてください。
史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)
まとめ
さて、強くなりたいですか?
どのくらいで強くなりたいですか?
私は最速で強くなりたいです。あなたはどうですか??
強くなりたい!先手番の戦法に困っているというあなたに史上最速の攻撃戦法を身に付けて、即刻勝ってほしい!そんな思いで真面目におすすめする一冊です。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] まず、▲2六歩に対して△3四歩と突かれると先手としては極限早繰り銀などの戦法を目指す形になります。参考:「圧倒的最速の攻め!史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀のレビュー」 […]