将棋の上達方法を探しているときに『高速棋譜並べ』というものを見たことはありませんか?
読んでみると以下のような効果があると書いてありませんか?
- 定跡を覚えられる
- 実戦中に指し手が自然と思い浮かぶ、指が動く
- 粘れるようになった
しかし、棋力によっては,将棋が上達しない上に時間の無駄になるかもしれませんよ。
そこで今回は将棋の上達方法の一つである高速棋譜並べの効果ややるべき人とやるべきじゃない人について解説していきます。
高速棋譜並べとは
高速棋譜並べとは、文字通りで高速で棋譜を並べる将棋の上達方法です。
やり方はいたってシンプルで、
[box05 title=”高速棋譜並べのやり方”]
- 自分が指す戦形の棋譜をできるだけたくさん用意します。
- 駒と将棋盤を用意します。
- あとは手を止めることなく、考えることなく並べ続ける
[/box05]
というものです。
ここで重要なのは考えずにひたすら棋譜を並べ続けるということ。
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[/box06]
高速棋譜並べの効果はなに?
高速棋譜並べをした時の効果はどのようなものがあるのか気になる人もいると思います。
実際に管理人が数日やってみたところ実際に手が見えるようになる感覚はありました。
ただ、棋譜を並べては戻し、並べては戻しの繰り返しで単調で飽きてくるというのが実際のところです。
また、ただ早く並べているだけなので、全然読みが入らないのでそれは将棋の上達として正しいのかなと疑問に思ったのも事実。
プロの棋譜なので難解な手は少し考えたり、ソフトに入れたりしたくなったりもしましたね。
高速棋譜並べはどんな人に向いているの?
結論からいうと、有段者や高段者に向いている上達方法と思います。
正直ルールを覚えたばかりの初心者や、ある程度させるけど今使っている戦法の定跡がいまいちわかっていないという中級者にはおすすめしません。
[chat face=”syosinnsya.jpg” name=”ひよっこ” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]え?おれ早く上達したいから高速棋譜並べがいいって知ったからネットで検索してたのに![/chat]
[chat face=”hachimitu.jpg” name=”ハチミツ” align=”right” border=”green” bg=”green” style=”maru”]そのとおり!!
初心者が簡単にすぐ上達する方法はないよ!
まずは一つ得意戦法を作って、詰将棋を繰り返すことが最短最速の上達方法なんだよね!![/chat]
高速棋譜並べが有段者にしか効果がない理由は、ある程度基礎があるからこそ、高速で棋譜を並べることで、直感力が来た得られたり、逆に自分の反射的に指しそうになる手を抑止することに繋がるのです。
基礎ができていないところに高速棋譜並べをしても、ほとんど得るものがないです。
例えるなら、茹であがった麺をめのおおきなざるに空けているようなものです。麺好きの管理人にとってはつらいっす。
有段者や高段者は一瞬でプロの指し手の意味を理解できたり、無意識に読みが働くので高速棋譜並べの効用があるのです。
初心者の皆さん、すぐに強くなれる楽な方法はありません。
地道に自分の得意戦法を作って、詰将棋を少しずつして、定跡を勉強して、実戦と感想戦
を繰り返すのが、遠いようで一番早い上達方法です。
ちなみに、人それぞれ上達方法が違います。『個別性』があるともいえます。あなたの好きな食べ物と他人が好きな食べ物が違うように、あなたに合う将棋の上達方法もみんなと違うのです。
人に勧められた上達方法を試してみて楽しくない、あまり強くなっている実感がないものはやめて新しい上達方法を試して、トライアンドエラーをしていきましょう。
高速棋譜並べをやる時のポイント
上記をまとめると、高速棋譜並べをやる時のポイントは以下のようなものがあります。
[box05 title=”高速棋譜並べをやる時のポイント”]
- 初段以上の棋力がある(将棋ウォーズ、クエスト, 24何でもOK)
- 自分の得意戦法やこれから身につけたい戦法の棋譜を並べる
- 序盤、中盤、終盤、自分が課題と考えている局面を中心に並べるのも良い
- 手を止めずに次々と並べていく
- 集中力が切れたら止める!
[/box05]
読めばわかると思いますが、まず初段以上の棋力があることが最低限の条件です。
また、自分の得意戦法やこれから身につけたい戦法、序盤、中盤、終盤と自分が課題と感じている局面を中心に集中して行うのが大切です。
また、集中力が切れて並べていても手が進まない、飽きて来たと感じたら効果が低下するので一旦止めて他のことをしましょう。
高速棋譜並べでかかる将棋の勉強時間とは?
おそらく本当に集中して並べられるのは5局~7局位だと思います。棋譜を読む速さにもよると思いますが、1局並べ切るのは2-5分程度でしょう。
だいたいは高速棋譜並べの勉強時間は20分~30分くらいですね。
初心者の方はこの20~30分の時間を詰将棋に費やした方が上達は早いと思います。
『詰将棋は将棋上達に必須?読みの力が一番大切な将棋力!』に詳しくまとめているので参考にして下さい。
まとめ
高速棋譜並べは初心者がやっても遠回りの上達方法です。最低でも初段くらいにならないと棋譜を早く並べても一瞬の読みや直観力を磨くことはできません。
まずは詰将棋、じっくりと指し手を読みこむ棋譜並べを行うことが最速の上達方法です。
初めのうちはしっかりと基礎を磨くことが将来的に急激な上達を産むもとになります。
まず読む力、地力を鍛えて、高速棋譜並べが効果的になるステップまで進みましょう。
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コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 高速棋譜並べの効果とやるべき人とは? […]
[…] ちなみに棋譜並べの中でも変化などを検討せず1局を一気に並べてしまう上達方法の高速棋譜並べは1局に3分〜5分程度でしょう。将棋初心者や中級者にはおすすめできない勉強方法です。 […]