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先手四間対後手△8四歩型右四間の居玉桂跳ねの対応方法を初心者向けに定跡解説!

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前回は四間飛車対右四間飛車の戦型において、後手の右四間飛車側が速攻の仕掛けに対しての対策を解説していきました。

前回の攻めは攻め駒が少なかったうえに、居玉がたたって四間飛車にうまくさばかれてしまいました。

そこで攻め駒を増やして仕掛けたらどうなるのかを解説していこうと思います。

初心者向けですので、今回も一手一手解説していきます。そしてまた今回も後手は攻めに全手を注いで速攻で仕掛けてくる変化を見ていこうとおもいます。低級ではこの速攻に対応できず困っている人も多いためです。

しかし初心者の皆さん居玉って危ないんです。それを前回と今回で感じ取ってください。居玉の右四間飛車は怖くない!!

 

※今回の解説は後手の右四間飛車が緩手を指しまくってもらっていますので、級位の方や段位の方は見ないでください。居玉の怖さをわかってもらうためです。

その他の四間飛車党が対策すべき定跡の細かい記事は下のとおり。

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前回までの復習

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前回は、後手の右四間飛車が上図の最終手▲7七角に対して仕掛けた局面を研究しました。

定跡とおり指せば先手が有利を拡大できることがわかりましたね。

ここで後手の右四間飛車が仕掛けることはできないと結論付けることができます。

ではここで仕掛けを先送りして、攻め駒を増やしてきた場合の定跡を見ていきましょう。

攻め駒は、飛車、角、銀、桂というように後手の右四間飛車は桂馬を活用していきます。

次で見ていきましょう。

 

目次

後手飛車先突き型右四間飛車の桂跳ね速攻編

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前回は上図から△6五歩としてきた局面を解説しましたが、今回は後手が桂馬も攻めに参加させてきた場合の対応を見ていきます。

ここでの△6五歩は無効なので、桂馬を活用させる手なので・・・。

 

 

15手目以降 △7四歩

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後手は攻め駒が足りないとみて攻め駒を増やすべく、桂馬の活用を目指します。桂馬を活用するための手は△9四歩、△7四歩がありますが、今回は△7四歩を見ていきます。

 

16手目以降 ▲3八玉、△7三桂

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先手は我関せずで、玉を戦場から遠ざける▲3八玉です。このように戦場から玉を離すことが重要です。前回も解説したとおり、居玉だと流れ弾に被弾しやすくなります。危険な目にあいたくない人は序盤でしっかりと玉を囲いましょう(戦場から遠ざけましょう)。

 

後手は攻めの手を優先させる△7三桂馬です。初心者の方は攻めの手と守りの手というのがわかりにくいと思います。攻めの手なのか、守りの手なのかの区別の方法は、飛車に近いほうの駒を動かしているときは攻めの手、玉に近いほうの駒を動かしているときは守り手と思っていただければいいです。後々読みができるようになれば、攻めなのか守りなのかはおのずとわかるようになります。後手を見ていただけば飛車がいる側(先手から見て左側)の駒ばかりが動いていると思います。逆に後手の玉や左側の金銀といった駒はほとんど初期位置のままです。ま、見れば攻めの手しかしていないのがわかりますよね。将棋はバランスが大切です。偏りがでるとどこかにがたが来るのです。絶妙なバランスでできているゲームです。

 

後手の桂馬跳ねを見てから先手も、後手の攻めに対して準備をしておくことが肝心です。次の一手が重要な一手です。

 

18手目以降 ▲9八香車

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後手の桂馬が跳ねたのを見てから、香車を上がっておくのが相手の狙いに対応した一手です。

なぜこの香車が1つ上がる必要があるのかですが、間接的に後手の角の利きから逃げているのです。

後々解説しますが、後手の桂馬が△8五桂、▲8六角、△6五歩の仕掛けの時に、先手が▲6五同歩としたとき、後手の角が△9九角成としても、香車が1つ上がっていることで香車を取られるのを防いでいます。以前に四間飛車対棒銀の解説でもこの手筋を紹介していると思うので参考にしてください。

 

後手の陣形を確認すると飛車、角、銀、桂の攻めの陣形が完成しています。この4つが活用できているのが理想形と言われているのですが、後手は居玉です。今回はこれが祟ります。

 

※今回は桂馬跳ねにすぐ▲9八香車と上がっていますが、早急に必要な一手ではありません。しかし、桂馬跳ねに香車上りと覚えておいたほうがよいため今回も桂馬跳ねに香車上りとしています。読みができない初心者の方がたは形から覚えましょう。四間飛車対右四間飛車の桂馬跳ねには香車を上がっておくと覚えてしまいましょう。

 

 

 

 

19手目以降 △8五桂

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後手は攻めの陣形が完成したのですぐに△8五桂馬と仕掛けてきました。居玉のままで攻めの陣形を完成させて襲い掛かってくるこれが、初心者には恐ろしいことだと思います。

しかし序盤はしっかり囲うといわれるゆえが今回の解説でよくわかるので目に焼き付けてください。

 

後手の桂馬跳ねは先手の7七の角取りに当たっているので当然先手は角を逃がします。3つほど候補手がありますが、今回は以下の手を解説します。

 

 

20手目以降 ▲8六角

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桂馬の角取りから逃げる手は、▲9五角、▲8六角、▲8八角の3つあります。どれも有力ですが、今回は▲8六角を解説させてください。

角が逃げたことで後手は前回もしてきた狙いの一手を指してきます。

 

 

21手目以降 △6五歩

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四間飛車対右四間飛車の戦型において必ずといっていいほど、△6五歩(or▲4五歩)が右四間飛車側の狙いの一手です。右四間飛車が単調だといわれるのはこの仕掛けしかほぼないからです。もう少しほかの狙いがあればプロ棋士の間でも流行っているのかもしれませんね。だって破壊力満点の戦法ですから(笑)

 

さて、前回と同じく△6五歩と仕掛けてきました。ここで手拍子に▲6五同歩や▲6五同銀としてはいけません。相手陣に居玉がゆえの隙が生じています。よく見てください。角を使う一手です。

 

 

 

22手目以降 ▲5三角成!!

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うわっちゃーーーーやっちまったぜーーー(後手目線)

そうです。桂馬跳ねに対して▲8六角と上がった一手はこの一手を見据えての手だったのです。この手がなぜ発生しているかというと居玉だから(囲っていないから)です。仮に△5二金、△4二玉等の囲う手を一手いれるだけで5三の地点に効きがあるので、▲5三角成という手は発生しないのです。

だから居玉はだめですよというのです。

 

この一手で一気に先手が有利になりましたが、ここからも解説を続けます。

▲5三角成は、5四の地点の銀取りと飛車取りになっています。当然先手は次に銀をただで取れればより優勢を拡大できるので・・・。

 

23手目以降 △5二飛

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後手は苦渋の決断ですが、銀取りを飛車の利きで受けます。苦しいですね。こんなことにならないためにも居玉は避けましょう。

 

 

24手目以降 ▲5二同馬

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飛車厨歓喜!先手は銀を取れなくなりましたが、角と飛車を交換します。▲5二馬は王手になっているので、手抜くこともできません。

 

 

25手目以降 △5二同金右、▲7一飛

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後手は馬を金でとりますが、先手は飛車を後手陣に投入します。

後手陣は見る影もなく、攻め駒も立ち往生です。後手は王手をかけられたので逃げる一手です。

 

 

27手目以降 △4二玉、▲7四飛成

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先手の飛車による王手を避けますが、先手の攻めは連鎖的に続きます。▲7四飛車成は、5四の地点で浮いている銀取りに当たっています。

この狙いが一つだけではなく、次々と狙いが続くようにさせるようになると初心者も抜けていることでしょう・・・いや段位くらいとれるかもしれません(笑)

 

 

 

29手目以降 △6三銀、▲6五龍

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攻めとして使っていた銀ですが、逃げる場所がなくのでしかたなく6三銀と引きます。

前進に銀を繰り出すだけでも3手も使っているのに、前線から後退する手を指さなくてはいけないとは・・・悲しすぎます。

 

先手は悠然と6五の地点に落ちている歩を回収して今回の指了図です。

後手には思いつくような攻めもなく先手が大きく優勢です。ここからは焼くなり煮るなり好きにできてしまいます。先手の狙い筋としては▲8六歩から桂馬を回収して、▲5六銀を▲5五銀or▲4五銀等と活用していくだけでいいと思います。

 

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まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回は後手に緩手ばかり指してもらいましたが、居玉の怖さがわかりましたでしょうか

初心者同士で対局するとどうしても攻めの手ばかり指してしまいがちですが、囲わないということは相手のカウンターにかかりやすいということでもあります。

まずはしっかり囲うことを覚えましょう。

 

今回はさすがに緩手続きでしたが、次回はしっかりと右四間飛車側が囲ってきたときの対応方法を解説していきます。

次回をお楽しみに!!

その他の四間飛車党が対策すべき定跡の細かい記事は下のとおり。

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