前回はハム将棋10枚落ちへの解説をしましたが、もう10枚落ちは余裕になったのですか!?
早すぎじゃないですか?え?私の解説がわかりやすい?そんなことありませ・・・ありますね!
>>前回の解説 ハム将棋10枚落ちへ18手で勝つ攻略方法はここを見なさい!
それでは前回に引き続き、ハム将棋へ勝ち方を解説していきます。
今回はハム将棋8枚落ちの勝ち方を解説していきます。今回もたくさんの手筋がでてきますが、
今回のテーマは「相手玉への迫り方と詰ませ方」です。
詰将棋の重要さは何度も解説していますが、詰み形や相手玉への迫り方の考え方が今回の解説の中心になると考えてください。
ではさっそく解説していきます。
※基本的に1手1手意味を解説していきます。
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ハム将棋8枚落ちに勝つための基本方針
まずハム将棋8枚落ちへの勝ち方の基本的な方針を確認しておきます。
基本方針は前回と同じで飛車と角を活躍させます。初心者が大好きな飛車と角ですが、これがうまく使えれば上達も加速します。もっとほかの駒を使って勝ちたい方はお帰りください(笑)
まず、飛車と角または竜や馬を大きく使えるようになりましょう。
前回と同じで、飛車と角からの竜と馬を作って相手玉を詰ますイメージで指してください。
では初期局面から順番に解説していきます。
ハム将棋8枚落ちに勝ち方
初期局面からの指し手
初期局面は以下のようになっています。
ハム将棋は歩が9枚と飛車と角があります。前回に比べると相手も大駒を持っているのでやりにくいとは思います。
ハム将棋の上手なのでハム将棋からの指し手です。便宜上ハム将棋が後手=△ということで解説してきます。
初期局面以下、△4二玉
こちらは先ほど確認した通りで、飛車を活躍させるためにはどうしますか。
▲2六歩ですね!これは何度も解説したので大丈夫でしょう。まず、飛車先の歩を交換を狙います。
2手目以下、△3二玉
この手は2三の地点を守ろうという手です。平手であれば銀や金が3二の地点上がればいいのですが、相手は金銀がないので玉で代用しているわけです。
こちらの方針は変わりません。
3手目以下、▲2五歩
変わらずに飛車先を伸ばしていきます。
4手目以下、△3四歩
△3四歩と角の斜め前の歩を前進させるこの一手で相手の角道が開かれて自陣に直射します。また次に3三角と上がる手を見せて2四の地点を守ろうとしています。
守られると飛車先が交換できないので、すぐに先手は▲2四歩とします!
ここは重要なので脱線します。飛ばしてもかまいません。
△3三角と上がるとなぜ飛車先が交換できないのか。
ハム将棋で再現するのが難しかったので局面図作成しました。
仮に3三角と上がられたとします。ここで構わずに飛車先を交換しようとするとどうなるか確認しておきます。
飛車先を交換するために▲2四歩とします。
相手は次に2三歩成とされると困るので当然、歩を取ります。
△同歩(2四歩)
ここでもうわかるひとはわかると思いますが、飛車で歩を取るとどうなるか。
となり、歩を交換するどころか飛車を取られてしまいます。
初心者のころは誰でもやりがちな失敗なので注意しましょう。
基本的に3三の地点に角や銀、金等がいると、2四の地点に効きが一枚増えますので、歩の交換ができなくなります。
難しいという方は3三に角、銀、金がいると2四歩とできないと覚えておいてください。
△3四歩以下の解説
△3四歩とした局面を再掲載します。
先ほど解説したとおり、△3三角と上がられる飛車先の交換ができなくなるので、ここで飛車先の歩の交換をします。
5手目以下、▲2四歩、△同歩、▲同飛車
ここまでは変化なしなので飛ばしました。
ここで相手は飛車を追い払おうとします・
8手目以下、△2三歩打
さて、ここですが、前回の解説と同様です。飛車は縦だけじゃなくて・・・。
10手目以下、▲3四飛ですね!
前回解説したとおり、飛車は縦だけじゃなく横にも行けます!
相手の歩を取ってなおかつ王手になっています!
相手は王手を防ぐために、3三歩打とかなにか駒を打って合駒をしたいところですが、ありません。
玉がよけるか、角を上がるかしかありませんが・・・。
角が上がって王手を防いできました。しかしここで決め手にも近い好手があります。
▲3四歩!!
これがなぜ決めてに近いのか、例えば、ハム将棋が自分の角を取ったとすると・・・
・・・・3二に王さまがいるので、飛車で王様を取ってゲームセットなんです!!
つまり相手はこの局面で角を取ることはできないですし、先手は次に3三角成と相手の角を取れそうな形なのです!
わからない方は盤面に並べて確認してみてくださいね!
相手は角を取られては困るので角を取られないように角道を防ぎます。
12手目以下、△4四歩
しかしこれにも・・・。
▲同角(4四角)と歩を取ってしまえば先ほど同様で、角を取ることもできません(角を取ると王様が飛車で取られてしまう)。
もうほぼ終わってしまっていますが、ここからも解説続行します。
14手目以降、△4三玉
これは飛車の効きラインから逃れながら飛車を取るぞと迫ってきた手ですが、ここでは当然・・・。
△4三玉以下、▲3三角成です。
自分の角が成って、相手の角を取って、飛車にも紐をつけて、なおかつ王手をしています!
相手は王手から逃げますので
▲3三角成以下、△5二玉
ここでストップです。
ここで▲4三角打ちとしたあなた王手ができることに気付いたのはいいのですが、そのあとのこと考えましたか?
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「王手は追う手」
初心者の頃は無意味に王手をしがちです。
しかしそれは将棋を長引かせることに加えて、形勢が悪くなる原因となります。
たとえば今の局面で
▲4三角打とすると
6二玉と逃げられます。
ここで次に王手と迫る手が難しいですよね?
このようにむやみやたらに王手するのはやめましょう。
前回もいいましたが、ぐっと我慢して次に厳しい手があるという手のほうが、上達を早めます!
また、盤上の遊び駒や活用すると強力な駒はないかと周りを見渡せれば上達したと考えていいです。
△5二玉以下
では先ほどの局面は
何をさせばいいのか。少し難しいかもしれませんが、基本方針に立ち戻れば簡単です。
次に飛車成を見せる▲4四飛車がいい手です。
これが今回のテーマといっていた「相手玉への迫り方と詰ませ方」です。
むやみやたらに王手をせずに、盤上の駒を使うことや王様を包むように迫っていくことが一番間違えの少ない終盤術です!
基本方針の通り、飛車と角を活躍させれていますし、竜と馬の両方が作れそうです。
最強の駒が2枚そろえば怖くないです。
ハム将棋は必死に粘ろうとしますが
18手目以下 △6二玉
ここは無難に王手します。
▲4二竜成!相手は持ち駒があれば5二の地点に何かおいて王手を防ぎたいのですが、持ち駒がありませんので、王様がよけるしかありません。
ここでも相手に合駒がないので・・・。
▲5一竜と入る手が有効です。竜の効きで相手が逃げ込めるのは?
△7二玉だけです。
さてこの当たりで自分の持ち駒を見てみましょう。
飛車と角の活躍が今回のテーマです。
▲6一角打!これが気持ちい手です。
相手は8一玉か7一玉にしか逃げれません。
あれ?詰まないじゃん・・・。と思った方。詰将棋をやりましょう。1手詰めになっていますよ!
ただちょっと難しい分類の1手詰めかもしれません。
▲8三角成です!これは開き王手という詰め形の1つです。
どこにも逃げることができないことを確認してください。
このように飛車と角を存分に活躍させてハム将棋を圧倒することができました!
※ちなみに△7一玉と逃げても▲8三角成で詰んでいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ハム将棋の8枚落ちにも飛車と角を活躍させる戦い方が有効でした。
流れを確認しておきます。
飛車を活躍させるために飛車先の歩を前進させる
↓
飛車先を3三角で受けられる前に歩を交換する
↓
飛車を追い払うために2三歩と打ってきたら横に歩が落ちていないか確認する
↓
3四歩が飛車でとれれば王手
↓
持ち駒がないので角で合駒
↓
こちらの角道を開ける手が決め手級
↓
王は追う手にならないように王様に迫る
↓
持ち駒がないときの飛車の横利きは木の葉にて最強
↓
竜、馬、角を使って詰ます
こんなかんじでしょうか。
今回は「相手玉への迫り方と詰ませ方」という部分が一番重要ですので、何度も確認してみてください。
あとさらりと流しましたが、持ち駒や合駒できないときには飛車、角、香車などの駒(縦・横にどこまでも効く駒)はとても強くなります。これは大切な感覚なので覚えておきましょう。
今回はこれで終わります。これでハム将棋8枚落ちには余裕で勝てますね!!
次回はハム将棋6枚落ちの解説ですかね。
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