MENU

相振り戦の絶対手筋105の書評!相振り将棋の感覚やコツをつかめる本

当ページのリンクには広告が含まれています。

相振り飛車の定跡を少し覚えたけど、結局定跡から離れて何を目指して指せばいいかわからなくなったりしませんか。当の管理人も相振り飛車の定跡を覚えたけどその先が行き詰っていました。

結局定跡だけ覚えてもダメなんだと思って何か相振り飛車の手筋の本はないかと思って探してみると・・・ありましたよ!!!

相振り飛車の感覚やコツがわらかず迷える子羊たちに勧められる本が!それが今回紹介する杉本昌隆先生著作の「相振り戦の絶対手筋105」です!

これを読めば相振り飛車で方向性に迷ったときにも、方向性を決める羅針盤を持つことができます。

 

相振り戦の絶対手筋105の書評

 

 

必修!相振り戦の絶対手筋105 (マイナビ将棋BOOKS)

著:杉本昌隆 マイナビ (2015/4/24)

管理人書評

chart

今回紹介するのは、杉本昌隆先生著の相振り戦の絶対手筋105という将棋の手筋本です。この本は2015年が初版ですが、いまだにバリバリ現役で使える本です。

上のグラフでも示していますが、定跡要素は少なく、手筋要素がほとんどです。読む時期としては、相振り飛車の定跡をさらりと学んだ人が読むのが良いと思います。間違っても、相振りの入門として読もうとはしないでください。きっと全く理解できません。相振りの定跡を知っているからこそ役立つ本です。

部分的な定跡も学べますし、手筋ありきで戦いを進めることができるようになる点で、定跡度と構想力度も少し入れてあります。あくまでも読んでから応用するということなので、あしからず。

 

目次

必修!相振り戦の絶対手筋105の内容

内容は以下のようになっています。

序章 相振り飛車の考え方

第1章 序盤感覚の絶対手筋10

第2章 揺さぶり・攻めの絶対手筋25

第3章 攻め・囲い崩しの絶対手筋20

第4章 守りの絶対手筋20

第5章 相振り戦次の一手20

第6章 相振り戦実戦次の一手10

以上のような構成になっています。

本の帯にもあるように相振り飛車における三間飛車・美濃・さばきを中心にした手筋となっています。

三間飛車が中心であるものの、向飛車における手筋も出てきますし、そのほかの振り飛車の手筋もでてきます。相振りにおいて三間飛車をしない人は読んでもあまり参考にならないかもしれませんが、相手が三間飛車に振ってきた場合の対策としても読んでおくと損はないです。

 

目次にあるとおりでそれぞれの手筋を見開き2ページで解説しているので理解もしやすいですし飽きにくいです。

定跡書を読んでいるとだんだん眠くなってしまう人や飽きてしまう人もさくさく読めます。

そしてなにより杉本昌隆先生のわかりやすい説明のおかげで引っかかることなくすんなり理解できます。

 

御託ばかりならべられても中身がどんな感じかわからないという人もいると思うので一つ手筋を紹介します。

 

三間での矢倉崩し

 

三間で矢倉崩しをする機会や相手に矢倉に組まれそうになることってよくあると思います。

それが下の局面。

2017-03-19a

あと数手進めば、相手に矢倉を組まれそうです。

ここで定跡書を読んでいる人ならやりがちな手は・・・。

2017-03-19b

そうですよね。▲7七桂って跳ねたくなりますよね。石田流は好形っていいますから、桂馬を跳ねて角が9七と上がって石田流を目指したくなると思います。けれどもこれは罠です。

なぜかというと。

2017-03-19d

ありゃーーなんだか飛車が捕まってしまいそうですよね。

そうなんです。7七桂馬と跳ねると飛車の可動域が狭まって△8四銀~△7五銀の逆襲をされがちなのです。

おそらくこれをされた人も多いのではないでしょうか。

では初めの局面どうすればよいか。

2017-03-19a

先ほどいったとおり、飛車の可動域が狭まると銀上りからの飛車捕獲作戦にはまります。

ここまで言えばわかると思います。ここでの指し手は・・・。

2017-03-19c

▲7八飛車です。

せっかく浮き飛車に構えたので、手損と感じる人もいると思いますが、これには狙いがちゃんとあります。

そもそも厚みで対抗する矢倉に対して、石田流は相性が最悪なのです。その厚みから未然に飛車を逃げるのがまず1点。

そして矢倉という厚みがすごい囲いにもちゃんと、矢倉崩しの布陣があるのです。

それが下の布陣。

2017-03-19e

このように居飛車戦での四手角の布陣を敷くのが、相振りでも同じの矢倉くずしです。このようにくめば飛車を圧迫される展開にもなりませんし、存分にさばくことが可能です。

ちなみに上の局面では、▲6五歩から仕掛けていくことになります。

 

まとめ

 

いかがでしょうか。この解説は私が杉本昌隆先生の本を読んで解説しているのでわかりにくいですが、本ではもっとわかりやすく端的に解説されています。そのほかの手筋も実戦ででてきそうなものばかりです。是非、手に取ってもらえれば、幸いです。相振りで三間飛車に振る人には必読本ですね。

 

 

必修!相振り戦の絶対手筋105 (マイナビ将棋BOOKS)

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次