詰将棋って難しい!詰将棋はつまらない!
そう思ってはいませんか?
実はそのように感じているのはあなただけではありません!
当サイト『はちみつ将棋カフェ』の管理人のはちみつ(@hachimitsushogi)も初心者の頃、『上達のためには詰将棋をしなさい』と耳が腐ってしまいそうなほど聞かされていたので、何度も試みましたが・・・。
結果はお分かりのとおり、すぐに詰将棋を挫折してしまっていました。
そんな中やっぱり将棋に勝つためには詰将棋は必要なんだろうと結論に至り探し出したのがこの記事で紹介する1手詰め3手詰めの詰将棋の詰め合わせとなっている『詰将棋一丁目三番地』です。
この詰将棋本に巡り合ってから、私の将棋は見違えるほど変わりました。
詰将棋をするまでは将棋ウォーズで3級~4級ほどをうろうろしていましたが、この詰将棋本を解き始めてから1週間で2級に昇級しました。
詰将棋=終盤力と考えている皆さん。それは間違いです。
詰将棋を解くことは将棋の終わり方を学ぶことと、将棋の読みを練習することにつながるのです。
今回は、将棋初心者が真っ先に手に取るべき『詰将棋一丁目三番地』のレビュー(評価、口コミ)と『この詰将棋本を読み始めてから管理人の何が変わったのか』、『詰将棋をすべき理由』について簡単に紹介させてください。
3手詰めは簡単になってきたという人は『5手詰めハンドブック』がおすすめです。レビューをチェックしてみてください。
『詰将棋一丁目三番地』を読み始めて管理人の何が変わったのか?
まず管理人の体験談からお話します。
お粗末なことに管理人は将棋初心者ながら実戦ばかりをしていた時期があります。
将棋のルールを覚えたのは、遠い記憶で保育園の年長さんの頃に自宅で父と兄と100均のマグネット将棋で遊んだときです。
そのころは歩が後ろに下がったり、銀が横にいったり、玉がワープしたりと散々だった記憶があります。
そこから小学校の休み時間に友達と指すようになって本格的にルールを覚えたんだと思います。そこから将棋はしばらくやらずでした。
再開したのは大学生の頃で、ひょんなことで同級生と将棋アプリで対局することになり、ボロボロに負けたことをきっかけに将棋に目覚めました。
ネットに散らばっている情報をもとに、数日で将棋の戦法を覚えて再戦し逆にぼこぼこにして有頂天になっていました。
そこからは将棋ウォーズをはじめとするオンラインで実戦を指しまくる日々でした。
しかし、すぐに勝てなくなりました。そりゃそうです。
適当な戦法と読みのない自分勝手な指し手ばかり指していたのですから。
勝てないとなるとまたムキになってどうしたら勝てるのか?
戦法か?それとも読みの力?いやいや終盤力か?と悩みました。
ネットで検索したり、上手い人から教えてもらうと度々『将棋は終盤力だよ』『詰将棋をすればいいよ』と言われて詰将棋をすることに目覚めました。・・・・といえればいいのですが、初めに挑戦したのが5手詰め。そりゃ難しすぎて解けるわけもありません。
そもそもそのころの私は有頂天になっていたので1手詰めや3手詰めなんぞやっても意味がない、というか強くなるためなら長い手数の詰将棋をやったほうがいいに決まっていると考えていました。
そこが大きな間違いなんですけどね(笑)
そこからは5手詰めや7手詰めの問題をネットで探しては解いていたように思います。ま、三日坊主になっていたように思います。
そして『詰将棋をやっているのにいっこうに強くなれないじゃないか』と落胆し、自分には才能がないのかなと悩んだ時期もありました。
そこまで来てやっと気づいたのです。
『はじめから5手詰めなんか解ける人なんていないのでは?』と。
そこからは私はまたネットサーフィンに走りました。ずぼら?お金をかけたくない私は1手詰めと3手詰めまとめて勉強できる本はないかと欲張りに探し始めたのです(笑)
そこでであったのが『詰将棋一丁目三番地』です。
ネットで見ていてはわからないので店頭までいって実際に手にとってみて一番驚いたことは、似たような局面図にも関わらず詰み筋が違うことです。そして、歩、香、桂、銀、金、角、飛で詰ませ方や駒の特徴が違うことにも驚きました。
さすがに1手詰めなので少し考えればわかるのですが、似た形でも違う動きで詰ますという趣向が気に入りすぐに購入しました。
ちなみにもう一つ私が購入したのが中古屋に売っていた米長先生の『1手3手の詰将棋 (マイナビ将棋文庫)』。こちらもおすすめです。
そしてすぐに自宅に帰って解きまくりました。
そこでもう一つ気付いたのです。今まで取り組んできた詰将棋は5手や7手の長手数で難解な変化が多く、盤に並べなくては全然解けなかったのに『詰将棋一丁目三番地』の問題は本を開いているだけで頭の中で解けることに。
そして詰将棋がサクサク、スムーズに解けてしまうことに『俺つえええええ』ってなるこの厨二心に。
そこからは毎日のように『詰将棋一丁目三番地』の問題を繰り返し解き続けました。
初日から3日くらいは1手詰めのパートを何度もループして解いていましたが、4日目からは3手詰めのパートも解くようになりました。
正直この解き方は最高に賢かったと当時の自分を褒めてやりたいです。
実はこの解ける問題を繰り返して解くということがとても重要なことだったんです。
おそらく1手詰めを解き終わってそのまま3手詰めにすぐ取り掛かっていたらまた挫折していたと思います。
そこからは上記したとおりです。1手詰めの『詰みの形』がわかれば、3手詰めはその詰みの形に持っていくにはどうしたらいいかという視点で3手を読むことができるようになっていたのです。
初めの頃こそ、すぐに答えをみていましたが3周目くらいには3手詰めも遅いながら自力で頭の中で読んで解けるようになっていました。
なんでもそうですが基礎が重要なんです。土台がないところに建物を建てようとしても崩れてしまうように。素振りができない人がホームランを打てないように。
まずは基礎から応用へと進んでいくことが重要なんです。
1手詰めから3手詰めへと徐々に練習したことでいつの間にか読みの力が鍛えられたためか、あれだけ停滞していた3級からすぐに2級に上がったときには感動したものです。
もし過去の私と同じように3級や5級で停滞しているという人。1手詰めがみて一瞬で解けますか?3手詰めを見た瞬間に解けますか?
考えれば解けるよ!
ではだめですよ!一瞬で解けるようにならないと昇給はあり得ません。
まず1手から始めてみませんか?
『詰将棋一丁目三番地』のレビュー・評価・口コミ
長々と管理人の体験談を話しましたが、『詰将棋一丁目三番地』のレビューをしていきたいと思います。
まずどのような人がこの詰将棋本を解くべきなのか気になりませんか?
おすすめ級位:1手詰めが一目で解けない人
目安となる詰将棋力:詰みの基礎の形を知らない。3手詰め以上の問題は解いたことがない。
上記のように対象となるのは、まったく詰将棋を解いたことがない人や、5手詰めや7手詰めなどに取り組んで詰将棋アレルギーになっている人が対象です。
とにかく1手詰めが一瞬で解けないと思った人はまずこの本からはじめてみませんか?
すると一気に強くなりますよ。
『詰将棋一丁目三番地』の内容は以下の通りです。
[box05 title=”内容”]
問題数:360問
【内容】
- 1手詰=120問
- 3手詰=240問
【コラム「将棋上達のアドバイス」】
- 打ち込みの攻め、ガツーン!
- 殴り込みの攻め
- 六枚落ちの端攻め
- 歩を打たれた瞬間に攻める
- 角のにらみは怖いぞ!
- 終盤は「玉に迫る」感覚を身につける
- 一歩の力で攻めがパワーアップ
- 破壊力抜群!金の打ち込み
- 飛車の打ち込み場所
- 寄せのテクニック!頭金の詰みを狙う
- 執念深く!竜とと金の攻め
- 必勝!詰めろをかける①
- 守りの駒をはがす!打ち込みの攻め
- 攻め一本!詰めろをかける②
- 終盤の寄せ、状況を知る
- 必至=実戦での微妙な差
- 終盤のアヤ、臨機応変に!
[/box05]
とにかくいいところは圧倒的ボリュームです。
値段が1000円くらいなので、1問あたり3円弱です。詰将棋の本は数あれどここまで値段に対して問題数を収録している本も珍しいです。
上記でも説明したように詰みの基本形が勉強できるようにさまざまな駒のいろんな詰ませ方を問題にしてくれています。
とくに特徴的なのは上下に似た形の問題が掲載されていることです。
以下を見てください。
これは馬を使って詰ませる1手詰めですが、とてもよく似た形をしていますが詰ませ方が異なります。
上の問題が▲1四馬が正解。下の問題は▲3三馬が正解です。
上では1四の地点に行けば詰みますが、下では1四の地点にいってしまうと相手の歩で馬がとられてしまいます。
また上では3三の地点に馬が移動しても△1三玉から逃げられてしまいますが、下では1三の地点に相手の歩がいるため玉が逃げられないのです。
このようにとてもよく似ているのに詰ませ方が違うという問題が多数掲載されています。
1手詰みは120問あるので計60問の似た問題が掲載されていますし、3手詰みは240問あるので120問の似た問題が掲載されています。
圧倒的問題数に驚くかもしれませんが、これだけやれば他の1手詰めや3手詰めは簡単になっているはずですよ。
高段者が教えてくれない詰将棋をすべき理由とは
高段者の人はもう遠い昔のことなので忘れ去っていますが私はまだ覚えています(笑)
詰将棋する理由はその人の棋力によって違います。
将棋初心者が詰将棋を解く理由は終盤力をつけるためではありません。
例えば初心者が1手詰めの詰将棋を解くのと、
高段者が19手詰めの詰将棋を解くのとでは意味が大きく違います。
将棋初心者の頃に詰将棋を解くべき理由は手数によって変わります。
[box05 title=”詰将棋を解くべき理由とは”]
- 1手詰め=詰みの基礎形を覚えるため
- 3手詰め=読みの基本である『3手の読み』を身に付けるため
[/box05]
上記の言葉に集約されていますがあえて説明します。
将棋初心者が詰将棋を解く理由は手数によって変わり、1手詰めを解く理由は詰みの基本的な形を覚えるためです。自力で頭金やつり桂などの詰みの形を編み出すことは非効率です。先人たちが詰みの基本の形を示しているのですからそれを覚えたほうが早いです。1手詰めはそのためにあります。
そして3手詰めは詰みの手筋はもちろん身に付けるためにやりますが、将棋の基本である『3手の読み』を身に付けるためにやるものです。
『3手の読み』とは、自分が指して、相手が指して、自分が指すという読みの力のことです。つまり今現在ある局面で自分がこの手を指そうとしているけど相手はこう対応してくれるのではないか、だからその手に対してはこの手を用意しようと戦略的思考が3手の読みです。
これがないと実戦をいくら繰り返しても一向に強くも上手くも楽しくもなりません。
詰将棋を盤に並べてやるのも手数によってはいいのですが3手に関しては頭の中で解くべきです。
なぜなら頭の中で読むことで実戦でも頭の中で読む力つくからです。
詰将棋をやるべき理由は、棋力によって変わります。
あなたはどのくらいの棋力ですか?もし1手詰めの詰みの基本形を知らないのであればまず1手詰めからはじめませんか?
まとめ
今回は管理人の体験談を交えて1手詰め3手詰めの詰将棋本である『詰将棋一丁目三番地』を紹介させてもらいました。
3手読めるようになるとあなたの将棋力、棋力は大幅に変わります。
下手に5手詰めや7手詰めを解いて詰将棋が嫌いになってしまうくらいなら、1手や3手の簡単な問題を解いてストレスなく上達する方がいいですよ。
というか1手3手を繰り返し解くほうが上達は確実に早いです。管理人が自分で試してよくわかっていますから(笑)私と同じことをしないように賢いあなたはまず『詰将棋一丁目三番地』や『1手3手の詰将棋 (マイナビ将棋文庫)』で1手と3手の詰みの基本形や3手の読みを身に付けませんか?
3手詰めは簡単になってきたという人は『5手詰めハンドブック』がおすすめです。レビューをチェックしてみてください。
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