初心者定跡講座!角道と閉じる序盤の7六歩、3四歩、6六歩からの後手指し手の考察

      2016/12/20

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前回は序盤も序盤の指し手を考察してみましたが、今回は6六歩以降の後手の指し方を考察してみました。

これを読めば7六歩、3四歩、6六歩以降の4手目の後手の指し手によってその後の展開を予測することが可能となります。

勝てるようになるかはあなた次第です。

先手で6六歩と角道を塞ぐ方は必見です。

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7六歩、3四歩、6六歩の序盤での先手の狙い

前回解説した7六歩、3四歩、6六歩~の意味を見てくださった方には不要かもしれませんが、改めてこの指し手の意味を軽く解説します。

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7六歩も3四歩も角を活用する手です。また、6六歩は角交換を避ける(=乱戦)を避ける意味で指されることを確認したと思います。

この7六歩、3四歩、6六歩の序盤での先手の狙いとしては、居飛車であれば矢倉狙い、振り飛車であれば角道を止める振り飛車であるノーマル振り飛車を狙いのどちらかです。

基本的にアマチュアの方、特に初心者の皆さんは、相手の指し手を見て矢倉かノーマル振り飛車かを指し分けるという芸当はしないと思います。矢倉なら矢倉、振り飛車なら振り飛車という風に4手目の指し手によって指し方を変える人はほぼいないと思います。ほとんどの人はいずれかの戦法に決めて指していると思います。これが弱点になることがあります。

※ちなみに中級者や上級者の方は指し分けていると思いますので決めつけるなと思わないでくださいね。

 

6六歩以降の後手の指し手の候補

 

では6六歩以降の4手目に後手がどのような手を指してくるのか順番に見ていこうと思います。出現頻度が高いものから順番に行きます。あまり遭遇しないものを覚えても仕方ないですから。

6六歩以降の4手目後手の候補手

・8四歩(出現頻度:30%)

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・3五歩(出現頻度:30%)

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・6二銀(出現頻度:15%)

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・5四歩(出現頻度:10%)

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・4四歩(出現頻度:10%)

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・その他(出現頻度:5%)

1四歩、9四歩、4二飛、2三歩等

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こんな感じかなと言ってた頃でしょうか。厳密に統計等を取ったわけではなく、管理人の主観でよく出てくるものをピックアップしたので自分とは違うという問い合わせは受け付けません(笑)

まとめるとこんな感じかなと。

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あくまでも管理人の体感ですので参考程度にお願いします。

それぞれの指し手の意味や狙いについて考察していきます。

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4手目△8四歩の意味や狙い

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▲7六歩、△3四歩、▲6六歩、△8四歩~の意味は当然ですが居飛車です。

相手は飛車先を突いて飛車先の突破を図ろうと動いてきます。

先手が矢倉思考であれば、▲6八銀です。(次の8五歩に7七銀を用意している)

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先手が振り飛車思考であれば、自分の振りたい場所に飛車を振る手(7八飛車、6八飛車、5八飛車)です。(8五歩には7七角)

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これらが先手の候補手として挙げられます。

ごくまれにですが、先手が振り飛車(5手目▲6八飛)であった場合に、後手も飛車を振ってきて(6手目△3二飛)相振り飛車になることもあります。

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また、先手が飛車を振ったのを見てから△6二銀として、下で紹介する右四間飛車を狙うのもよくある展開です。

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このようにただ単に8四歩をとってもいろんな変化を含んでいます。

いずれにしても、4手目8四歩としてくる手は、相手が「おれは居飛車指すぜよ」と宣言しているようなものです。

>>4手目8四歩からの棒銀戦法対四間飛車の定跡の解説もしてみました。確認してくれよな。

4手目3五歩の意味や狙い

 

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▲7六歩、△3四歩、▲6六歩に△3五歩は十中八九相手は三間飛車(石田流)を狙っている意味があります

3手目6六歩を指す限り避けては通れない相手です。

仮に先手が居飛車党であれば2六歩~2五歩と飛車先の交換を狙いますが、飛車浮きから飛車先を受けられてしまいます。

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これで悪くなるわけではありませんが、後手に苦労なく、石田流の形を作られがちですので、居飛車としては不満な展開と言われています。まぁ石田流をカモにしている人にとっては好都合かもしれません。

 

そのため、4手目3五歩に対しては、相振り飛車になる展開がほとんどです。

具体的な手を示すと

後手は△3四歩~△3五歩と歩を伸ばして、△3二飛車と飛車を3筋に回る手

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先手は後手が3筋の歩を交換してきたとき、6六の歩を取られるとまずいので、6六の歩を守るために▲6八銀~▲6七銀。

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飛車を2~4筋に振っていきます。だいたいは7七角~8八飛車となることが多いです。

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ここまでの指し手中にも変化はたくさんありますが、主にはこのような展開になることが多いです。

▲6六歩に対しての△3五歩は後手ながら積極的に局面をリードする手です。

4手目△3五歩は「おれと一緒に相振り飛車やろうZE☆彡」って感じの手です

 

4手目6二銀の意味や狙い

▲7六歩、△3四歩、▲6六歩に対しての△6二銀はノーマル振り飛車党の皆さんが頭を抱えている右四間飛車を狙った手です。しかもかなり欲張りな手です。

なぜ欲張りかというと基本的に、飛車先を突くのを保留しているからです。

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初心者の頃はあまり、1手の重みを感じることはないかもしれませんが、飛車先を突く8四歩を省略しての右四間飛車はものすごく手強いです。

仮に先手がなにも考えずに四間飛車に振るとどのようになるか、みていくと、

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このように早い展開で攻められてしまいます。おそらく上の局面は、正しくさせば先手が良くなりますが、1手早く攻められているため、先手の美濃囲いも完成できていませんし玉も不安定な形になっています。一方で後手は一応は舟囲いで囲えていますし、後手から攻めれる展開にもっていけているので満足でしょう。

先ほどいずれかの戦法に決めて指していることが弱点になるといいましたが、まさにこれが四間飛車という戦法を狙いうちにした指し手です。「6六歩と止めてきたから振り飛車だろう。6二銀から右四間飛車でぼこぼこにしてやるぜ」といったところです。

このように何気ない4手目の指し手からすでに相手が右四間飛車を狙っていることがわかります。

 

また右四間飛車が嫌だからと右四間飛車に強いとされる雁木等を狙ってくと、△8四歩~8五歩と飛車先を突いてくる展開にもなりえます。このように右四間飛車を見せ玉に相手の作戦を限定することも可能です。

将棋の駆け引きって面白いでしょう?

4手目6二銀は、上で説明する通りで「俺右四間飛車指すからね!!」と言っている手です。

 

4手目5四歩の意味や狙い

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これは見た目からもすぐにわかると思いますが、中飛車を狙っている手です。

この後、後手は△5四歩~△5五歩と5筋のくらいを取り、△5二飛車と振ってくる展開です。

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先手側には対策がいろいろありますが、代表的な居飛車の対策としては、超速や一直線穴熊

振り飛車側の対策としては、相振り飛車(三間飛車)にする対策が有力とされています。

4手目△5四歩は「中飛車にしまっせ!」という宣言です。

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4手目4四歩の意味や狙い

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この手を頻繁に見るのですが、よくわかりません(笑)だいたいは相手が四間飛車を狙っている場合に見られますが、管理人は相手が4四歩と角道を止めてくれたので、▲6五歩として角道を通して6筋に飛車を振って、逆に四間飛車にして戦っています。

この4四歩の意味や狙いについてはよくわかりませんので皆さんおしえてくださいというくらいです。

おそらくですが、「乱戦にしたくないからこちらも角道を止めます」といった意味ですが、あまりやらないほうがいいのではと思う手です。善悪は別として棋理に反しているような気がします。

その他の4手目の指し手

その他にも△1四歩や△9四歩等と端をつくのもたまに見ます。

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この意味は先手の作戦をみてから、後手も方向性を決めようという手です。端を突く手は損になりづらいので相手の作戦を見てから自分の戦法を決めたい人にはおすすめの手です。

他にもハメ手の色合いが強い2三歩(角頭歩)や3三桂馬とする鬼殺し等が有名なところでしょうか。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

4手目まで進むと作戦が何か少し見えてきます。

将棋の難しいところは相手の指し手によって、こちらも指し手や作戦を変えていかなければいけないところです。

得意戦法を作ることを管理人は推奨していますが、それだけに固執するのではなく、いつも負けている戦法に対しては、それに対抗するための作戦を用意しておく必要があります。

右四間飛車や原始中飛車等に管理人も何度も痛い目にあいましたから(笑)

ある程度自分が指す手や作戦を決めておけば相手よりも知識がある自分の土俵で戦うことができます。自分の土俵に引きづりこめるように作戦を用意してから戦えれば一番いいですね!

いずれそれぞれの作戦への対策等も記事としていく予定です。お楽しみに!

 

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