三間飛車

ノーマル三間飛車端桂VS先手5筋不突き型穴熊対策!▲9五角の変化‐端を桂馬で取る変化!

さて、前回は『ノーマル三間飛車端桂VS先手5筋不突き型穴熊対策!▲9五角の変化の序盤』を解説しましたが今回は、その変化の中でも端の攻めを桂馬で取ったときの変化を見ていこうと思います。

思い切って今回は終局までをすべて解説してみました。わずか54手で先手居飛車穴熊を仕留めているので途中の指し手も参考にしてみてくださいね。

三間飛車の対策すべき定跡

ノーマル三間飛車の端桂に対して▲9五角の変化で端攻めを桂馬で取ったときの変化!

では問題の局面は以下の局面です。

端攻めをされてすべて清算して最後に桂馬で取った局面ですね。

ここから端桂を使うときに必ず身に着けてほしい手筋が出ます。角のにらみを活かしながらの攻めを狙っています。

 

△8四香!

 

 

この一手で、▲6八角と角が逃げると・・・

△8七香成!

後手の香車が成り込んできてひどい目に遭います。現時点では角が玉まで直射しているため、同銀と取り込むことができません。仮に詰めろを受けて▲7九金としても、△9七杏とされてジリ貧になっていきます。

その次の△8七桂打ちも厳しくなっていますね。

 

 

下の△8四香の局面で角を逃げずに

▲7九金と寄せて角を取り込まれたとすると

角を取られた後に香をとると、8七の地点に空間ができます。この空間への桂打ちがみえますね。しかも先手は9七の桂馬が歩打ちで取られやすい形をしています。

 

要するに後手からの△8四香はとても厳しい一手っとなっているのです。特に角が8六の地点にいると、角の頭は丸くて守りにくいのです。

 

 

 

 

再掲載図 最終手△8四香

このため角をすんなり取られるのは困るので先手はしぶしぶ以下の一手です。

 

▲8五香

この手で先手は香を取られても▲同桂を用意しています。

 

しかし後手はまだまだ攻めの手が続きますね?手持ちの歩を使って相手に攻めるには?

 

 

△9六歩

後手は攻め続けるので、△9六歩です。根本の駒に働きかけるのは将棋の大切な攻め方なのでしっかりと身につけましょう。根元の桂馬がいなくなれば、8五の香がただになります。

 

 

▲8四香 △同 歩 ▲9八歩

後手もこのままではいけないと、後手の攻めを切らせるべく、香を清算して端をしっかりと受けますが・・・・。

 

 

 

△9七歩成 ▲同 歩 △8五香

後手の攻めはこれでもかと続きます。端の桂馬を拾って、角頭に『おかわり』の△8五香打です。

これで角が逃げたり、放置するひどい目に合うのは先ほど確認したとおりです。

 

そもそもが角の利きが強すぎためこの香が厳しくなっているので、先手は角の利きを止めてきます。いろんな手がありますが、先手としては攻めにも活用できるように駒を使いたいものです。

 

 

▲6六香

角道を止めつつ、相手の玉にも迫れるようにするには苦肉の策ですが、▲6六香となります。

 

 

△8六香 ▲同 歩 △8五歩

先手は角が取られてしまいましたが、後手の攻めが一旦は止まったかと思えました。

しかし、後手の攻めはとまりません!続けて△8五歩と執拗に迫ってきます。

 

 

▲同 歩 △7四桂

先手としては歩を取り込みたくはないのですが、逆に先手の8六の歩を取り込まれると、△8六歩が拠点となって攻められます。そのため、嫌々▲8五同歩と取り払います。

後手はここで歩を突き捨てることで、8六の地点に空間を作るのが好手です。この意味は後程分かります。

 

やっと後手の攻めが終わったかな・・・と思ったら終わりません(笑)

続けて攻めの起点である角道を塞いでいる6六香に働きかける△7四桂です。これも根元の駒を狙ういやらしい手ですね。取り込まれてはいいとこがなくなってしまいますので・・・。

 

▲7七銀 △6六桂 ▲同 銀

先手は銀で受けます。玉が薄くなりますが仕方のないところでしょう。

 

7~8筋がスカスカになったのをみて、先ほどの歩を突き捨ては意味がわかります。

 

 

△8六香

銀の利きがなくなったところで先ほど歩の突き捨てであけた8六の空間に打ち込む△8六香が狙いの一手です。

居飛車は右銀を▲4八銀と使う構造上、飛車の横利きも使えていません。つらい!の一言ですね。

 

 

 

▲8八香

先手は7七角打ちからの詰めろとなっているので、▲8八香と受けますが・・・。

 

 

△7七角!!

 

それでも角を打ち込む△7七角で勝負が決します。

 

 

▲同 銀 △同角成

角を銀で払いますが、後手の遠方にいた角に成り込まれてしまいます。

あとはもう簡単になっていますよね?

 

 

▲7九金 △8七銀

先手は苦し紛れに▲7九金と受けますが、後手は△8七銀から数の攻めで先手は受けなしとなって投了となります。

 

ここまでわずか54手です。

 

いかがです?端桂の威力わかりました?

 

まとめ

今回は、ノーマル三間飛車の端桂に対して、先手の居飛車側が▲9五角ととってきた一つの変化を見ていきました。端攻めから角のにらみを活かして細かい攻めをつなげていくのがポイントになります。とくに端桂では歩、桂馬、香といった普段活躍の場が少ない(活躍させれてないだけ?)駒の手筋がたくさん出てきます。

なんどかこの記事を読んで端桂に出てくる手筋を身につけましょう。きっと実戦を繰り返していると同じような局面が出てくるはずですよ。

 

三間飛車の対策すべき定跡