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将棋初心者の天敵!?先手三間飛車vsうざい飛車先不突き型右四間飛車への対策

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将棋をしていれば誰しもがうざいと感じる戦法が右四間飛車ですよね。(あと筋違い角ね)

4筋にパワーを集めて一気に攻撃を仕掛けて来る攻め好きには最高の戦法で受け止め切るのは一筋縄ではいかないのが右四間です。

しかし、右四間もコツさえ押さえておけば三間飛車で有利に戦うことができるんですよ。

そこで今回は先手三間飛車vs後手飛車先不突き型右四間飛車との攻防を解説していきますね。

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目次

先手三間飛車vs後手飛車先不突き型右四間飛車の序盤定跡と対策

右四間飛車に対して、三間飛車の基本方針は捌きながら相手には好き勝手させないことです。

[box05 title=”三間飛車の右四間飛車への方針”]

  • 角を捌いて目標にさせない
  • 6筋は軽く受ける
  • 飛車交換をさせて居玉を咎める

[/box05]

上記を基本方針にして戦えば問題はありません。

▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀

さて、序盤も序盤ですが、△6二銀で早くも後手からは右四間飛車の香りがしてきます。

居飛車であれば、先に飛車先の歩を伸ばす△8四歩が一般的です。飛車先を伸ばさないということはその手を保留したいということです。

▲7八飛△6四歩▲4八玉△6三銀▲3八玉

先手は三間飛車で迎え打つので7筋へ飛車を移動させて、玉を安全な場所へ移動を急ぎます。▲3八玉までくれば一安心です。

ちなみに上の変化途中で△6五歩と角交換を狙う手も十分考えられますが今回は割愛します。

△6二飛

後手は飛車を6筋に持ってきて右四間飛車を宣言します。

まぁここまでの指し手で右四間飛車と明示しているようなものですけどね笑

▲6八銀△5四銀▲5八金左

後手が一貫して攻めの姿勢を築いているのに対して、先手は右四間飛車に備えて守りや捌きの体制を整えています。

基本的には先手は▲6八銀~▲5八銀右と5筋6筋の中央に備えておきます。厚く構えすぎず、薄くならずです。

そして、いよいよ攻めの体制が整った後手から攻めの一手が出ます。

△6五歩!

図の通り駒が6筋に集まり、角の睨みも相まって強力な攻めが生まれます。

この攻めを受け間違えると一気に潰されてしまうので注意が必要です。また右四間からするとこの攻め潰す感覚がたまらないんでしょうね。

▲同 歩△同 銀▲2二角成△同 銀

上図までは一直線です。途中後手から角交換する変化もありますが、今回は割愛します。

ちなみに▲同歩以外に▲6七銀とする手も見えますが、△6六歩、▲同銀、△6五歩、▲7七銀と押し込まれて、△5五銀とされるためダメです。

右四間側にいいようにやられているように見えるかもしれませんが、ここまでは狙い通りに進んでいます。次の一手がびっくりするかもしれません!

▲7七銀

銀を活用する▲7七銀が狙いを秘めた手です。後手から△6六銀と手順に銀を交換されて右四間飛車のいいなりになっているように見えますが、、、。

△6六銀▲同 銀△同 飛▲7七角

銀交換されて右四間飛車が大成功のように見えますが、浮駒の2二の銀に目をつけた▲7七角が狙いの一手でした!

ここで銀に紐をつける△6二飛は▲6三歩で△同飛と取れば当然▲2二角成ですし、飛車が横に逃げれば▲6八飛~▲6二銀が居玉を咎める手になります。

なので、勢い飛車を成り込むしかありませんが、、、。

△6九飛成▲6八飛

後手の飛車成で後手のみ龍が出来たように見えますが、ここで飛車をぶつける手があり解決です!

ここで後手が△8九龍と桂馬を拾ってきたとすると、▲2二角成と銀を拾いつつ、馬を作れます。

後手としては龍を使って暴れたいものの、馬の利きで△9九龍と香車を取れません。

攻めるとすれば△3五桂馬として、△2七桂成~△4九龍を狙いますが、、、。

先手からの▲3二銀が厳しい一手となっています。

仮に後手が緩手を指すとどうなるか見ていきましょう。

△2七桂成▲3八玉△6九銀

△6九銀自体は次に△5八銀成から▲同金なら△4九金からの詰みや、△5八銀成に▲同飛なら飛車がズレるという手ですが、、、実は▲3二銀は詰めろになっていました。

▲4一銀成△同玉▲6一飛成△4二玉▲3二金までの詰みです。

厳密に言うと▲3二銀に対して△5二銀とするなど難解な形勢ですが、先手のほうが桂馬を拾う手や香車を拾う手など攻める手が多いです。

再掲載図▲6八飛まで

上記のため、△7九龍と桂馬を拾う手はだめなので、後手はしぶしぶ作りたての龍と飛車を交換します。

△同 龍▲同 金△3三銀

銀取りに当たっているので、△3三銀と逃げて三間飛車の手番です。

状況を整理しておくと、囲いは先手が▲3八玉まで移動できています。一方の後手は囲いはおろか居玉のままです。

また駒割は損得なし。

手番は先手。

トータルでみても先手のほうが刺しやすいのは言うまでもありません。

ここから先手は▲6三歩や▲6四歩と垂らす手など居玉を咎めることができそうですし、先手の攻めが続く展開になりそうです。

一例を示すとすると、

▲6三歩△7九飛▲6二銀△同金▲7一飛!

すぐに金を取らないで飛車を打つのが大人の戦い方です笑

というのは冗談ですぐに▲6三歩△7九飛▲6二銀△同金▲同歩成△同玉と清算してしまうと先手の攻め駒がなくなってしまいます。

相手の玉周りに攻め駒を残すのが勝ちやすくなるためのコツです。

△4八玉▲6二歩成△8九飛成▲6一飛成△3五桂▲5二金以下詰み。

少し後手が緩手ばかり指していますが、説明は省きます。

要は後手が右四間飛車で一直線に攻めてくると居玉が祟って先手のほうが指しやすいことがわかってもらえればいいのです。

まとめ

さて、居玉で後手が一直線に右四間飛車で攻めてきても怖くないことがわかったでしょうか?

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基本方針を復習しておきましょう。

[box05 title=”三間飛車の右四間飛車への方針”]

  • 角を捌いて目標にさせない
  • 6筋は軽く受ける
  • 飛車交換をさせて居玉を咎める

[/box05]

基本方針に従って指すだけで三間飛車側がどんどん良くなってくるので参考にして右四間飛車をカモってやりましょう。

今回は指した▲3二銀や▲6三歩~▲6二銀として後手玉に迫る攻め方も参考にしてくださいね。

このような玉への迫り方こそが終盤力といえます。

また、後手からの△3五桂~△4九飛成とする攻め筋がとても厳しいということも覚えておきましょう。

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