将棋初段になるために必要だとおもうのはどうでしても読みの力と答えてしまいます。
また簡単な勉強法で言えば『詰将棋をしなさい』といってしまいがちです。
しかしそれではどうも無責任だと思うので今日は詰将棋をするのはするけどそのやり方もお教えしようと思います
結論から言えば、いろんな難易度のいろんな作者の詰将棋を解けば上達は加速するということです。
今回はなぜいろんな難易度のいろんな作者の詰将棋を解くべきなのかを解説してきます。
初段まで上達するにはいろんな読み筋やアイデアを吸収すべき!
まず詰将棋の話に入る前に将棋の上達にはいろんな要素が絡んでいることを確認しておきましょう。
将棋をしていたときに相手が自分の考えにない手を指されることはよくありますよね。
逆にあなたも相手の読みにない手を指しているはずです。(オンラインだと確認の仕様がありませんけど笑)
つまり、将棋において大切なことは一つの読み筋や発想、アイデアだけではどこかで頭打ちになるということです。
以前までは一気に昇級できていたのに今はスランプなのかなかなか勝てなくなったという経験をしている人もいるでしょう。
その理由は単純で、現状のあなたの指し方や読み筋、アイデアではその級位が限界ということです。
その級位で頭一つ抜けるためにやることは今の読み筋以外の読み筋や発想、考え方、アイデアを身につけることです。
新しい読み筋や発想ができるようになると局面ごとで見える手も変わってくるはずです。
それを鍛える簡単な方法が詰将棋というわけです。
なぜ詰将棋をすると読み筋やアイデアが鍛えられるのか?
なぜ詰将棋をすると新しい読み筋やアイデアが鍛えられるかというと、以前読みの力の記事で話した『候補手の多さ』に関係しています。
候補手の多さはいろんな定跡や次の一手だけでなく、詰将棋でも鍛えれます。
詰将棋の作家にはいろんな方がいますよね?
皆さん同じ詰ませ方をしているでしょうか?
詰将棋の作者が違えば詰ませ方や問題をつくるときの癖が違います。
そこを利用するわけです。
早く強くなりたいならいろんな難易度のいろんな作者の詰将棋を解くべし!
難易度や作者が違えば、読み筋や駒の使い方の発想、アイデアも違います。
詰将棋を解いていて、この詰み筋やこの駒の使い方は全然出てこなかったという経験はありませんか?
そのように感じた時がとても大切です。
自分は簡単に感じたけど、ほかの人は難しく感じる詰将棋もあれば、自分が難しく感じたのにほかの人は簡単に感じる詰将棋もあると思います。
つまり、人それぞれで読み筋や駒の使い方には癖があるのです。
それをプロの世界では棋風なんていいます。
凝り固まった読み筋を、いろんな難易度、いろんな作者の詰将棋に触れることで、自分が持ち合わせていない読み筋を取り入れてレベルアップしていくのが大切なんです。
苦手、難しく感じた詰将棋があればイライラしたりムカついたりするよりも『ラッキー』と感じましょう。
その問題はあなたの読み筋の癖や発想、アイデアにない駒の使い方や一連の詰み筋のはずです。
それを取り入れていけばあなたの昇段も近いでしょう。
おすすめの詰将棋の本3選!
簡単で基本的な詰み筋を問題として取り扱っているのが本間先生の詰将棋『解いてスッキリ! 3手5手の詰将棋 (マイナビ将棋文庫)』です。
この本は1手詰めの基本詰み形を覚えた初心者の方が3手詰めに挑戦するときまずはじめに手にとってほしい本です。
詰将棋といえばハンドブックシリーズで有名な浦野先生の本ですよね。1手〜7手までたくさんのハンドブックを出版されています。管理人が特にお世話になったのは『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』『7手詰ハンドブック』です。というか未だに繰り返し解き続けています。
変わり種としておすすめなのが高橋先生の『持ち駒のない詰将棋5手 (将棋パワーアップシリーズ)』です。
これはタイトル通りで持ち駒がなく盤上の駒を活用して詰ます練習ができます。詰みそうだけど持ち駒がない、持ち駒をたくさん持っていたのに王手は追手で取り逃がしがちという方におすすめです。盤上の駒といっても自分の駒だけでなくときには相手の駒を取って活用する練習もできますよ。
実戦ではあまり役に立たないかもしれないけどトリッキーで派手な詰み筋が得意なのが森先生です。3手詰みと思って甘く見ているとなかなか解けないという罠にはまるのが『最強の3手詰 読みと地力のトレーニング (将棋連盟文庫)』や『逆転の3手詰 (将棋連盟文庫)』です。
駒の使い方がトリッキーなのであなたにはない発想やアイデアを吸収できるので駒の使い方が上手くなるでしょう。
どれがいいのかわからないという方はまず書店にいって自分の目で確認してみてくださいね。
まとめ
今回は初段になりたいならいろんな難易度、いろんな作者の詰将棋を解くべき理由について解説していきました。
要するにいろんな難易度、いろんな作者の詰将棋を解くことによって、あなたの中にない読み筋や詰み筋を覚えたり、今のあなたにはない発想やアイデアでの駒の使い方を学べるわけです。
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