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後手三間飛車対居玉右四間飛車最速の仕掛け▲4五歩への定跡と対策!将棋初心者向け解説!

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三間飛車をやりたいと思ってるのに、やつがやってくるんだ・・・そう右四間飛車のやつだ!

あいつがいるから三間飛車をやりたくてもしり込みしちうまんだ。そもそも飛車先も不突で右四間飛車なんかされたらどうしたらいいのかわからん!

上記のように悩んでいるそこのあなた!

私も、将棋初心者の頃は右四間飛車にされて困ったものです。

そこで今回から数回にわけて右四間飛車への対策や定跡を解説してきます。基本的には三間飛車側目線で解説しています。右四間飛車は手ごわい相手ですが正しく対応すれば互角以上に戦うことは可能ですよ。

今回は後手三間飛車対居玉右四間飛車最速の仕掛けである▲4五歩からの角交換筋を解説していきます。

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目次

後手三間飛車対居玉飛車先不突型右四間飛車最速の仕掛け▲4五歩までの定跡

後手番が三間飛車になります。将棋初心者の方はすこしみにくいかもしれませんが、自分の戦型が後手で掲載されている棋書もたくさんあるので、慣れていきましょう。

迷子にならないように数手のあとに解説をいれていきますね。

初手より▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀

さて、先手側が飛車先を保留する飛車先不突型の右四間飛車を狙うのであれば、角道をあけてすぐに銀を移動させて相手の出方をうかがうのが基本です。上記の形になった時点で相手は右四間飛車であると考えても差し支えないほどです。

△4四歩 ▲4六歩

三間飛車側は角交換される筋を防ぐために、角道を塞ぐ△4四歩としますが、これに反応して先手右四間飛車側さっそく4筋の歩を伸ばして不穏な様子を見せます。

△3二飛

三間飛車側は、右四間飛車だろうが、三間飛車で対応すると強い姿勢で飛車を三間に振ります。

※ちなみにここでは三間飛車に振らずに四間飛車にしたほうがよいのではないかと最近は思っています。でも慣れ親しんだ三間飛車にこだわるにはこのように指すしかありません(笑)

さて、三間飛車に触れたところでここから囲い合いになればいいのですが、当然そううまくいかないのが将棋です。

右四間飛車側が最速で仕掛けてくる手は一つだけですね。

▲4五歩

先手右四間飛車側囲い合いになる前に仕掛けてくる▲4五歩としてきます。この狙いは単純で、振り飛車のスキが多いうちに角交換を狙っています。

将棋初心者の頃ってこういういきなり仕掛けられて乱戦になるのが嫌なもんですよね。

△同 歩 ▲2二角成 △同 銀

ここで飛車を振り直して四間飛車にすることもできますが手損になるので堂々と△同歩ととるのが当然といえば当然ですね。

角交換に対しては△同銀と△同飛がありますが、今回は△同銀の変化を解説してきます。

△三間飛車VS先手飛車先不突型右四間飛車の角交換に△同銀と対応したときの変化

さて、上図で先手を持っているのであればしたくなる手が見えますでしょうか?

将棋初心者も高段者も大好きなあの駒を狙って角が打てそうですね。

▲4三角

飛車を狙って角を打つ手が飛車取りと角成を見せている手で受けづらい手です。あと一手ほど手が回っているのであれば、△5二金が入っている可能性もあり、角打ちの筋はないのですが・・・。

ここでの三間飛車側の対応には2種類の手があります。

  • △3三角
  • △3一飛

△3三角

△3一飛

△3三角が本筋ですが、飛車を取られたくない初心者の方々は飛車を逃げる手が気になると思うので簡単に解説しておきます。

結論からいうと振り飛車が指しにくくなります。

ちなみに飛車が3一の地点以外に逃げると、先手から▲2一角成と桂馬を取られるうえに馬を作られて一気に敗勢になります。

再掲載図△3一飛

▲6五角成

飛車に逃げられはしましたが、先手は馬を作ることに成功します。

そして、この馬つくりはよく見ると、8三の歩を狙っている手にもなっています。

このように後手は受けに回り続けることになり、先手の右四間飛車のいうままに対応していることになります。

以下は簡単に狙いだけを解説します。

△7二銀 ▲4七銀 △3三桂 ▲5六銀 △5二金左 ▲4八飛

後手は陣形を乱されては戦えませんので、8三の歩を△7二銀と受けますが、先手の右四間飛車は狙いとおりに4筋に駒を集中させるだけです。

後手も飛車を4筋に回りたいのは山々ですが、△4一飛とするとすかさず▲3二馬と馬に侵入されてしまいます。(何もしないと2二の銀がとられる)

そのため次の▲4五銀~▲4五飛と桂馬銀交換の筋やそのあとの▲4三桂打が受けにくい形になっており劣勢は明確でしょう。

このように受けさせられ続ける展開になるのは好ましくありませんよね。

再掲載図

△3三角

そこで飛車を取られる手を放置して、先手陣の弱点である右辺に狙いを定める△3三角が返し技です。

後手の△3三角に対しての応手も2種類ありますね。

  • ▲3二角成
  • ▲9八香

▲3二角成

▲9八香

どちらの変化も若干三間飛車側が指しやすい変化と思います。

順番に解説していきます。ちなみに後手の△3三角に対して、先手が馬を作る▲6五角成は、無条件で△9九角成と香を取りながら馬を作られるので損な変化となります。

再掲載図▲9八香

上記のように無条件に香を取られてしまっては先手としては困るので、香を逃げる9八香が部分的に手筋の一手です。

この▲9八香は後手から△9九角成~△9八馬と結局、香を取られてしまうように見えますが、ただ単に△9九角と取られる手と△9八馬と取られるのでは大きく違います。

馬や角は斜めに利きを持っていますね。9九の地点に馬や角がいるということは1一~9九の地点まで角の利きがあることになります。

一方の9八に地点に馬がいると斜めへの利きがないことがわかりますか?つまり一時的に馬のメリットを消しているのです。

△9九角成 ▲7八銀 △9八馬

盤面をみながら馬の斜めの利きが殺されて活用できていない駒になってしまっていることを確認してくださいね。

▲6五角成 △8八馬

先手としては飛車をとったところで活用する場所がないので馬を作る▲6五角成としてくると思います。

後手は馬を活用するために8八の地点にずらします。

▲8三馬 △5五馬

先手はしぶしぶ8三の歩を拾いますが、先手は天王山の5五の地点に馬を引いて馬の利きを最大限活用できる形になっています。

上図をみれば、中央の制空権を後手が握っており、飛車の横への活用がしやすいのも後手であるがわかるとおもいます。

一方の先手は銀が邪魔をして飛車をうまく活用できない上に、香も取られています。

このように駒の活用や効率よく駒を配置して相手より指しやすい局面を作ることを『模様を良くする』といったりします。まぁ正直初心者の頃はよくわからない感覚ですよね。

上図を見て先手の指し手が難しく、後手は4筋に飛車を移動させるなど手が見えやすい様を感じ取ってもらえればそれでいいと思います。

上図から少しだけ進めてみます。

▲5八金右 △4二飛

中央の守りを固める先手ですが、後手は幸便に飛車を4筋に触れて大満足の展開です。以下は4筋から強引に攻める筋や△7二銀~△6二玉~△7一玉と美濃囲いに組んでから仕掛けていけば大事故は起きにくいでしょう。

再掲載図

さて上図で香を逃げる手は少し弱気な手だったので強気に飛車を取る変化を確認しておきましょう。

▲3二角成

香とりに構わず角と飛車を交換する▲3二角成が今回最後の解説する変化です。

▲7七飛

香取りを防ぐには苦汁の決断で▲7七飛と打ち込むしかありません。

このように角の利きを止めにくくなっている理由は後程説明します。

△4六歩

先手は後手の形を固定するために△4六歩が欠かせない一手です。

なぜこれが欠かせないというと仮に美濃囲いを作る手の△7二銀などとすると・・・。

△7二銀 ▲3九銀

先手の銀が移動して、初期配置の▲3九銀とされて少し損です。銀を引くことで先手の飛車が息を吹き返していますね。

上図で後手が△4六歩としても、先手は4筋に飛車を移動させる▲4八飛と指せます。先ほど上で解説したように銀が邪魔で飛車が使えない先手とは違い少しのびのびと刺せるようになったと思いませんか?

再掲載図

△4六歩

もう一度△4六歩とした局面をみてもらえれば分かると思いますが、ここで先手が▲3九銀とすると、すかさず△4七歩成と、と金を作られてしまいますよね。かといって銀を移動させることもできないので、先手の飛車は眠れる獅子となっています。

将棋の一手の価値がわかる良い指し手に思います。

▲8八銀

先手は飛車がとられたときに形よく▲7七銀ととれるように銀を▲8八銀に移動させます。

上図はまだまだといったところですが、形勢は先手の駒の配置が悪いことや飛車を7七に打たされている状態などをみれば後手の方がいいといえる局面でしょう。

まとめ

△三間飛車対居玉飛車先不突型右四間飛車の最速の仕掛けである▲4五歩の仕掛けをみていきました。

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角の使い方がポイントになるので良く読み返して明日からの対局に活かしてもらえれば幸いです。三間飛車党を増やす布教活動をしていこうと思う今日この頃です。

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