石田流対居飛車急戦(棒金、袖飛車など)の基本図までの展開を初心者向けに解説!

   

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さて前回は石田流の最序盤の定跡について解説しました。

前回の解説でポイントを3つほど示したと思いますので、必ず復習してからこちらの記事を読みましょう。復習することでより定跡が頭に入り、指にもしみついていくと思います。

今回はタイトルの通りで、石田流への居飛車急戦の基本図までについて簡単ですが、解説していきます。1手1手解説しますので安心してついてきてくださいね。ちなみになるべく初心者の方が気になる変化についても丁寧に解説するつもりなのでよろしくお願いします。

また、初心者の方でわからないという人はコメント欄に記入いただいてもいいですし、何度も記事を読み直すことで1手の意味がわかってくると思います。定跡本もそうですが、何度も繰り返し読み直すことをおすすめします。

 

それでは石田流対居飛車急戦に向けて、解説します。また、石田流が7筋の飛車先の歩を早い段階で交換しようとした場合どのような展開になるのかも解説しました。

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石田流対急戦の戦型と判明するまでの定跡

前回の記事では、石田流の序盤の組み方を解説しました。

ちょうど下の図が指了図でしたね。

下までの解説はこちらで確認してください。

 

 

15手目5八金左まで。

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先手は後手からの角交換の筋に備えて、中央に厚く構える▲5二金左とした局面です。

金が中央に移動するだけで、4~6筋までの歩が守られるうえに、玉の横腹がふさがれるので飛車の横利き等の流れ玉にもあたりにくくなります。金一つの動きをとってもこのようにいろんな意味が含まれています。

 

 

 

15手目以降 △6三銀

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後手としては、先手からいつでも▲7四歩と突かれて歩を交換する筋を防ぐために、銀を押し上げる△6三銀としてきます。これで仮に先手から▲7四歩とされて、銀が7四の地点に効いているため、△7四同歩と取られてしまい、歩損することとなります。

※ちなみにあとで早い段階で先手が▲7四歩と突いた場合どうなるのかを解説します。

 

 

16手目以降 ▲2八玉

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前回の解説では金が上がっておらず、角交換されて不利な局面(初心者が望まない局面)となりましたが、今回は△6五歩から仕掛けられても、最後に6七の地点への角打ちがないため先手が得となります。

先手としては、囲いは当然ながら美濃囲いなので▲2八玉と寄るのはごく自然な一手です。

 

 

 

17手目以降 △4二銀

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先手が美濃囲いに囲うのを見て、後手は何を思うかと思いきや、左銀を中央に使う△4二銀です。

 

この手は後手が急戦をしますよと宣言している手です。

なぜ急戦なのかというと、持久戦をするのであれば一例としては

 

△3三角~△2二玉~△1二香~△1一玉と穴熊に囲う手や

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△3三角~△2二玉~△3二玉と囲う左美濃

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等を狙うからです。

 

 

銀が中央に移動するのは中央に厚く構えること、銀二枚を左辺に使うことで先手の攻撃陣を圧迫するためです。

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また、銀が△4二銀と動くことで、上記で説明したような堅い囲いに囲えなくなるという理由もあります。

銀一つの動きを見ても、相手の戦型が予測できるので、自分の手ばかりを追うのではなく、相手の手も見て、柔軟に対応できるようにしておきましょう。

 

 

 

18手目以降 ▲3八銀、△1四歩、▲1七歩

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先手は当然ですが、美濃囲いを完成させるために駒を運びます。端の突きあいはかならず受けておきましょう。

後手から△1五歩とされてしまうと思った以上に終盤で詰みやすくなります。初心者の頃は深く考えずに端は受けておくと覚えておけばいいです。ほかのところは丁寧に解説してるくせに端はテキトーな解説ですいません(笑)

 

さて、ここまでくるといよいよ戦闘態勢を両者が整えていくこととなります。

その前に先ほど言っていた早い段階で先手の石田流側から▲7四歩とするとどうなるのか解説しておきます。

 

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石田流からの早い段階での飛車先の歩の交換について

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先ほどちらっと触れましたが、仮に石田流側から7筋の歩を切る手を早い段階で敢行するとどうなるのかを確認しておきます。

まず、先手の▲7四歩に対しての対応としては2つの候補手があります。

・△7四同歩

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・△7二金

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候補手は上記の2手です。どちらを指すかは好みにもよりますが、どちらも石田流が少し窮屈になります。当然すぐに悪くなるわけではないですが、初心者がやりがちな手を参考にどうなるのか見ていきましょう。

まずは△7四同歩ですが

棋譜で示すと▲7四歩、△7四同歩、▲7四同飛、△6三銀、▲7六飛、△7四歩となります。

図で示すと以下のようになります。

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途中わざと先手側が緩い手を指している場面もありますが、初心者の方はよくこのような展開になるのではないかという局面を作っています。

確かに飛車先の歩を交換はできたものの、相手の駒が前線に出てきているのを確認してください。そして、6~7筋にかけての仕掛けで攻めていく石田流の狙い筋を事前に6三の銀ががっちり受け止めている形になっています。その上、7四に歩も打たれて飛車が窮屈になっています。これでは捌きにくくて仕方ありません。

 

 

 

先手の▲7四歩に対して第2の候補手である△7二金では

▲7四歩、△7二金、▲7三歩成、△同金、▲7四歩、△8四金、▲9六歩、△7五歩、▲7八飛車、△7四金まで。

図で示すと下記になります。

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今度は後手が素直に△7四同歩と取らずに、金を前線に繰り出す△7二金ですが、図をみればわかると思いますが、金が前線にどんどん出てくるのがわかると思います。このように先手の仕掛けに乗って駒を進めることを、相手の手に乗ると表現しますが、これがまさに先手の仕掛けに乗ってどんどん駒が進んでいる展開です。

こちらも6~7筋が金の手厚い効きで押さえ込まれているのがわかると思います。

 

基本的に石田流はカウンターの戦法です。相手が仕掛けてきたらその手に乗って捌いていくのがいいのです。

先手が攻めようとしている6~7筋で位を取られて押し込まれてしまうのは石田流が失敗と考えて間違いありません。

 

 

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は前回に引き続き駒組みについての解説でした。簡単な解説にしたつもりでしたが、ついてこれましたか。

次回はいよいよ石田流の天敵としてその名をはせている棒金について解説していきます。

お楽しみに。それでは!

 

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